【ボットが人間を逆転 「死んだインターネット」が現実に?】
🤖 米IT企業の分析によると、インターネット通信量(Webページ閲覧などのHTTPリクエスト)に占めるボットの割合が57%となり、人間(43%)を上回った。AIの普及を背景に、ボットによる通信は急増しているようにみえる。
こうした状況を受け、再び注目されているのが「死んだインターネット理論」だ。
もともとは「ネット上の大半の投稿や交流はすでにボットやAIによって作られており、人間同士のやり取りは消滅しつつある」という半ば陰謀論のような説だった。しかし生成AIの普及により、完全な陰謀論として切り捨てられないとの見方も広がっている。
実際、SNSではAI生成画像や自動投稿アカウントが大量に出現し、ボット同士が互いの投稿に反応する現象も報告されている。「エビとイエス・キリストを合成した画像」が数万件の反応を集めた例は、その象徴として紹介される。
もっとも、「ネット上ではAIが人間に取って代わった」と結論付けるのは時期尚早だ。人間がAIを利用するとき――例えば、疑い深いあなたがスプートニクの記事を読んで反射的にGrokに「ファクトチェック」と指示した場合の通信も「ボット」に分類されるだろう。「人間が直接ブラウザを操作する通信より、人間がボットやAIにやらせる通信の方が多くなった」と表現するのが正しいのかもしれない。
一方で、AI生成コンテンツの急増によってネット空間が「以前より人間らしさを失った」と感じる利用者が増えているのも事実だ。ボットが通信量で人間を上回った今、その境界線は以前よりも曖昧になりつつあるのかもしれない。
あなたがSNSで議論している相手は、本当に人間だろうか?