ビッグ・ブラザーは今日も見ている?深圳のタクシーで気づいた監視社会のお話
ビッグ・ブラザーは見ているって話を以前にも書きました。
中国が監視社会であることは事実ですし、多くの人はそのことを受け入れています。また、恩恵がないわけでもありません。
スリやひったくりが減ったのは事実で、自分が犯罪被害に遭うのではという心配はずいぶん減りました。
日本ではぶつかってくるオジさんがいるそうですが、中国でそんなことをしたら、監視カメラの映像がリークされて人権が破壊されてしまう可能性すらあります。
さて、それはさておき...
最近、友人が我が家に来るとき、ビッグ・ブラザーは見てるんだなぁと改めて思う経験をしましたのでご紹介します。
その友人は、わたしのワイン友だちであるKさんです。彼女は白人・女性で、中国語も堪能です。
そんな彼女は配車アプリで呼んだ車に乗り込み、運転手と会話するつもりはなかったので、イヤホンをしてスマホの画面を眺めていました。
すると、バックミラー越しに運転手がこちらを見てくることに気がつきました。
最初はチラチラと見るだけだったのですが、そのうちガン見してくるようになったので、「何か用ですか?」と運転手に尋ねたそうです。
すると、運転手は「外国人だったから興味があって」と言い出し、そこから自分の家族のことを話したかと思うと、彼女に仕事は何か?どこに住んでいるのか?家賃は幾らで給料はどのくらいなのか?どうして中国に住んでいるのかとか、独身なのかとプライベートを根こそぎ掘り起こす勢いで質問してきます。
彼女は、ちょっと困ったなと思いましたが、無難に当たり障りのない答えを返していたのですが...
そこで、突然運転手が起動していたスマホから「あなたたちの会話は個人的な内容なので、このような話題は避けるように」と音声で警告が流れだします。
最初は聞き間違えたかた思ったそうです。
現に、運転手もメッセージを気にすることなく、会話を続けます。
すると、もう一度同じ警告がスマホから流れたそうです。
さすがに運転手も黙り込み、車内には気まずい雰囲気が広がったといいます。
確かに、この警告のおかけで根掘り葉掘り個人的なことを聞かれることから解放はされましたが、いつの間にか、会話の内容が監視され、恐らくAIにより内容が判別され、警告まで発せられたところに、ディストピアを感じたそうです。
実のところ、中国生活で見られているなと感じることは日常茶飯事です。
以前に書いたとおり、街には監視カメラが至るところに取り付けられています。恐らく、わたしが、どこで誰と何をしたかはすべて記録されていることでしょう。
そして、それと同時に持ち歩いているスマホからも移動履歴を集め、そしていつの間にか会話の内容まで聞き取られているかもしれません。
音声情報を常時解析するまではないにしても、スマホに打ち込まれた情報は共有されているのは間違いなさそうです。
例えば、WeChatで「日本へ帰国します」とメッセージを送ったあと、通販アプリである淘宝を開けば、お勧めに検索した覚えのないスーツケースが出てくるなんて、当たり前すぎて驚きもしません。
むしろ、慣れちゃって便利だくらいに感じます。
でも、よくよく考えてみると、これって気持ちの悪いことです。
だって、この状況は、知らない人に自分の私生活をすべて知られているってことと同じです。しかも、自分でも気にしてないことや、忘れていることまで把握されているとしたら、気色悪って思いませんか?
では、どうすればいいのでしょう?
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