親族がナチス党員だったか確認可能に、独で新検索エンジン公開

独紙ツァイトが公開した新たな検索ツールのホームページのスクリーンショット/Zeit via CNN Newsource

独紙ツァイトが公開した新たな検索ツールのホームページのスクリーンショット/Zeit via CNN Newsource

ツァイトの歴史部門責任者、クリスティアン・シュタート氏はCNNに対し、検索エンジンへの反響は圧倒的だったと述べた。ドイツ連邦公文書館には毎年平均7万5000人が情報を求めて問い合わせていると説明。米国立公文書館が記録をオンラインで公開した際には、アクセスが殺到し、一時的にサイトがダウンしたという。

ツァイトはこれらの記録にアクセスし、AI(人工知能)の力を借りて「便利な検索機能」を開発したとシュタート氏は語る。「これほどの関心の高さは比較的新しい現象のように思える。元NSDAP(ナチス党)の党員や、ナチスの犯罪、戦争犯罪に関与した人々の大半がすでに亡くなっていることもあり、多くの人が自身の家族の歴史を問い直すようになったのだろう」

さらに同氏は「世論調査では、先祖がナチス政権を支持していたと答えるドイツ人はごく少数で、多くの人が自分の家族はヒトラーに反対していたと考えている。だが、それは明らかに事実ではあり得ない。この検索エンジンが、人々が過去をより現実的に見る助けになればと思う」と述べた。

記録を検索した人の中には、疑念が事実だったと分かり、ツァイトに感想を寄せた人もいた。

「dudettes」と名乗る人物はこう述べている。「40年以上もの間、曽祖父が党員だったのか気になっていた。曽祖父はナチス時代に鉄道技師をしており、戦争の話題になるといつも激高していた。疑問が解消した。ありがとう、ツァイト。ひどく辛(つら)いが」

英ロンドンのウィナー・ホロコースト図書館の共同責任者を務めるクリスティン・シュミット氏は「人々が入党した理由はさまざまで、経済的窮状、ナショナリズムやカリスマ的指導者への魅力、あるいは本人の反ユダヤ主義があった」と説明。

また同氏は、この公文書館データへのアクセスが可能になったことで、「この時代と、そこから生じた恐怖に対する国内外の理解を深めるという点で大きな前進となる」と述べ、「ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の歴史をめぐる誤情報が蔓延(まんえん)する現代において、当時の事実の否認や歪曲(わいきょく)に対抗する上で、一次資料が持つ力と証拠能力を改めて示すものだ」と語った。

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