笹幸恵

書けば書くほど信用を失う。『SPA!』倉山記事。

笹幸恵

2026年7月6日 23:28

『SPA!』7/7・14号の倉山記事。
あさっての方向に吠えまくっていて、もはや意味不明(いつもだが)。

わかることといえば、次のようなことくらいか。

①皇室典範改正案は数の力で押し切ればいい

(倉山文)「政府自民党は、何をモタモタしているのか?とっくに大勢は決している。皇室典範改正案は、政府案に衆議院で94%、参議院で74%の議員が賛成。あとは隙が無いように、政府が法案を取りまとめるだけの段階だ」

→「勢いのある今のうちに養子案を固めてしまえ」と言っているに等しい。養子になる人が本当にいるのかどうかなど眼中にない。違憲の指摘があることも全く無視。「生身の人間」である皇族方への配慮も一切ない。女性皇族が置かれる立場にも思いを馳せることがない。倉山にとって大事なのは、「政治家がオレさまの言うことをどれだけ聞くか」である。

②先例原理主義は健在

(倉山文の内容)養子による皇籍取得の例があるとして、平安時代の明子女王や、江戸時代の伏見宮貞致親王を出している。

→平安時代や江戸時代の出来事をそのまま現代に当てはめるのはムリがある。当時と今とでは皇室を取り巻く環境が全然違う。「先例は必ずしも杓子定規の再現ではありえない」などと書いているが、原理主義ではないことを取り繕うためののポーズに過ぎない。「そのまま当てはめられる先例があるのに、政府は何をしていたのか」と舌の根も乾かぬうちに言っているのだから、原理主義そのものではないか。
しかも明子女王は女性ですが、養子の先例なら性別は無視か?
先例にならうなら、養子は男系男子をに限るべきという根拠が崩れるけど?
完全なる自家撞着。バカすぎる。

③養子候補は赤子のうちにさらってこい

(倉山文の内容)養子の対象を15歳からとする法案に不満を示した上で、次のように綴っている。高校生に「自由を捨てて人生を捧げます」と言わせるのか?(養子の)対象者には赤ん坊もいるが、はずすことになる。政府が親を説得し「物心ついた時には皇族」のほうがいいのではないか?

→異常そのもの。物心ついてから「自由を捨てる」と言わせるのは酷だが、物心ついてない赤ん坊なら何をしてもわかりゃしない、と言っているに等しい。『SPA!』は、こんな人道に悖る発言をなぜ見過ごすのか。こんな輩にいつまで筆を持たせるつもりか。
親を説得しろとも書いているが、「はい、そうですか」と赤ん坊を差し出す親がどこにいる?
馬の種付けの話をしてるんじゃないんだよ。「生身の人間」の話をしている。想像力も倫理観も欠如している倉山にいくら言ってもわからないだろうが。

このあとは、養子となった人は「王」「親王」どちらになるのか、といった愚にもつかない話。
挙げ句、「皇室を守るためには、国民が政府への監視を強めねばならない」だって。

「皇室を破壊する」の間違いだろう。
馬の種付けとしか思っていない倉山が「皇室を守る」など、片腹痛い。
書けば書くほど、自家撞着と人格破綻が露呈するが、まだ書く気かね?