「自称ドS」と「真のドS」の見分け方
※多分に過激でブラックな表現を含んでいますが、特定の個人などに向けてのものではありません。頭のおかしい人のユーモアの一種と受け取っていただけたら幸いです。不快感を感じた場合は速やかに読むのをやめることをお勧めします。
飲み会やSNSの場に一定以上存在する「自分はドSである」と主張するひとたち、こいつらのアピールは、より良いセックスのためにパートナーを日夜探す世の中の本当ドM(Masochist:マゾヒスト、苦痛を得ることで性的興奮を覚える性嗜好を持つ者)さんたちを(ほんの少しだけ)混乱へと落とし、非常に迷惑だ。
今更解説の必要がないかもしれないが、ここでの「S」は「Sadist:サディスト」を指している。「サディスト」は性的に「サディズム」の傾向を持つ者であり、「サディズム」は対象に肉体的または精神的な苦痛を与えることで性的興奮を覚える性嗜好のことである。
巷には、全くサディスト(以後S)でないにもかかわらず、自分をSだと思い込んでいる勘違いくんたちが結構いる。彼らは「自称S(じしょうえす)」と呼ばれており、「自分のことをサディストだと公言するのだが、ベッドでは(普段から)自己中で意地が悪いだけの、サディズムの意味を履き違えてる不思議なやつ」みたいな奴らのことである。
このエセサディストのせいで、巷の真のドM女子たちは真のSを探す重要な活動を妨害されていると言っても過言ではない(過言かもしれない)。そこで、「真のドS」と「自称ドS」を労力を使うことなく見分けることができ、たとえ出会ったとしても早めに解散できるように見分け方を紹介し、世の中のドM女子の一助となり、チヤホヤされたい。
<問題点の抽出>
まず、「自称S」と飲み屋で会ったり、はたまた絡んだり、捕獲されたりすることで、一体どんな問題が生じる危険性があるのか考えてみたい。
①「自称」なので、それなりに一度は繋がりを持ち、一定数のコミュニケーションを取り、ある程度詳細な情報を得ないと判別が困難である。
②ドMに刺さっていると思い込んでいるその言動が全く見当違いで、ストレスにより胃潰瘍になりそう。
②ホテルに入ったあと自称であることが判明し、興奮しないばかりか、もうシラケすぎて撲殺しそう。
③何とか一回で逃げきれたのにホテル代が割り勘だった場合、インドの逞しい物乞いに金銭をあげるより損をしていると感じる。
④自分の男を見る目に自信をなくしてネガティブシンキングで引きこもっちゃう。
⑤Sについて語っていることが心のサイズのことなのか、ペニスのサイズのことなのかが分かりにくく、直接聞くわけにもいかない。
⑥早々に判明し、早く切り上げたいが相槌を打っているそのカロリーがもうかなり最近のエコ思考からかけ離れてて無駄。
まだまだあるが、大まかには以上のような問題点が考えられる。これらは、女性の心に深い傷を残すばかりか、自己肯定感にまで影響を及ぼす深刻な問題であることがわかる。やはり判別の方法を確立する必要性は十二分にありそうだ。
<鳴き声から判別する>
「自称ドS」には、いくつかの特徴的な鳴き声があることがわかっている。これらは、威嚇行動の一種であると推察されているが、この鳴き声が生殖活動にどのような影響を与えるのかはまだ詳しくわかっていない。しかし、鳴き声からの判別はかなり有効だ。現在判明している鳴き声は以下のものである。
・「俺ってドSだからさ〜」
・「ドSの俺から言わせてもらうと〜」
・「ドSだよね〜ってよく言われる」
・「俺Sっぽいらしいんだよね〜」
・「俺ドSだからキャバ嬢何人も泣かせたことあるんだよね笑」
・「〇〇ちゃんってMでしょ」
これらが合コンや飲み会の場で頻出するようなら、自称ドSのである可能性がかなり高い。特に、ある程度関係性が構築されてから発する場合(2回目以降のサークルの飲み会や、初めての二人飲みなど)は自称であるとほぼ確定して良いとされている。さらに、以下のキーワードを含む鳴き声も同時に発生しやすいとされている。
・「闇堕ち」
・「覇王色の覇気」
・「異世界転生」
・「クセになってんだ、音殺して歩くの」
他にも、自分のことを「ご意見番」「辛口」「評論家」「プロデューサー的立場」とか言い出す場合もその可能性が高い。これらの鳴き声が遠くから聞こえる場合は、できるだけ安全の確保のために近づかないようにし、近くから聞こえた場合は、速やかに離席あるいは席替えの提案あるいはお開きの検討を行うべきである。自分がターゲットだと察知した場合はキャラ変の検討も視野に入れること。
<比較から判別する>
世の中に自称ドSが一定数存在すると言うことは、真のドSも必ず一定数存在する。ドM女子は本物のドSの捕獲を目標として日夜活動しているのだが、一見だけではミーアキャットとプレーリードッグぐらい見分けが付きづらい。見分けが付きづらいというこの現象は、収斂進化(異なる種の動物が、同じ生態的地位についた時、類似した形質を身につける現象)の一種だと考えられている。
しかし、外見はよく似ているが、自称ドSと真のドSの生態的特徴はかなり違う。これらを比較することで、発見のヒントとできるため、いくつか紹介しよう。
・「自称ドSは自分がドSであることを頻回に語る」が、「真のドSはSであることを隠して擬態している」
・「自称ドSは自分の要求を突きつけることがドSであると思っている」が、「真のドSは要求などせず、スイッチが入ると全て命令となる」
・「自称ドSは見えるところに痕をつけたがる」が、「真のドSは行為の結果、痕となっているだけ」
・「自称ドSはルールを無視することがSだと思っている」が、「真のドSは明確なルールの元でしか加虐しない」
・「自称ドSは困らせたい」が、「真のドSは苦しませたい」
・「自称ドSは見下したい」が、「真のドSはじっくり眺めたい」
・「自称ドSは優しげで人当たりがいい、わがままを聞いてくれる人を探している」が、「真のドSは本当のドMだけを探している」
・「自称ドSは積極的に自分が脱ぐ」が、「真のドSは下手したら一枚も脱がない」
・「自称ドSは抜き差ししたい」が、「真のドSは串刺ししたい」
こうやって比較すると、実はイモリとヤモリぐらい生態が違うことがわかるだろう。ドSを探すためには外見でなくその生態に注目しないといけないことがよくわかる。
<現在わかっている性格の傾向から判別する>
言動の他にも、以下の要素がそれぞれにかなり関連が高いことが研究により判明している。
自称ドS
・自己顕示欲が高く、ナルシストであることが多い。
・目標対象となるものに関しては、威圧的に接し、ヒエラルキーが自分より下がるような働きかけをよく行う。
・痛みを伴う刺激を与えそうと思いきや、結局生殖器へや乳房への刺激に集中する。
・高い頻度で前髪が気になる者が多い。
・マウンティングをプレイと思いがち。
マウンティング
霊長類の一部の動物個体間で集団の緊張が高まると行われる擬似的な交尾行動のこと。力のアピールや上下関係の確認のためにとられる。
・ミステリアス感を出そうとはしているが、実際は全く醸し出せていない。
・「ドS」というよりは、「鬼畜」とか「外道」とか「ゴミ」とか「クズ」という呼び方がふさわしく見える。
真のドS
・几帳面で計画性が高い。
・「なじる」「いたぶる」「辱める」などのワードで人知れず瞳孔が散大する。
・「団鬼六」「奇譚クラブ」「S&Mスナイパー」「Liebe seele」「セーフワード」「ギャグ」「ボトム」「ブレスコントロール」「カッコールド」「ペギング」などのキーワードに激しく反応する。
・人体で強く叩いてはいけない部位をなぜか詳しく知っている。
・麻縄を茹でることで縄の皮膚への刺激がマイルドになることを知っている。
・露出、スカトロ、緊縛、タトゥーの好みがかなり明確に詳しくある。
・加虐が大事なのであって、射精の有無は問わない。
<もし実験できる環境が整っているのなら>
もっとも早く確認できる方法が、実際にベッドに入ってみることなのだが、それすらも危険であることが多い。そのため、あなたに行動力があってサクッと一撃で確認したいなら以下の方法が有用だ。
・おもむろにスパンキングパドルを渡す。
自称ドS:素振りする(何ならパドルがなんだかわかっていない)
真のドS:材質とグリップを丹念に確認する。
・おもむろに結束バンドを持たせる(二つ)
自称ドS:繋げて手首を縛る。
真のドS:親指同士を縛り、一つはポケットに。
・おもむろに縄を持たせる。
自称ドS:亀甲縛りに挑みたがる(胸部の周りを縛りたがる)
真のドS:ハングマンズノットを上手に作る。
<少しだけ真面目に>
散々に色々と言っておきながらぶっちゃけ正直に言うと、実は自称ドSを探すより、真のドSを探す方がはるかに難しい。なぜならば、真のドSは自分の性癖が特殊であることを自覚しており、普段は性癖を上手く隠し、擬態しているからだ。
そもそも自称ドSとは、本来明かすのが憚られる性癖を、集団もしくは女性の前で積極的に明かしていくという不思議なスタイルを持つ人たちだ。ということは、自称ドSは実はドSではないのにも関わらず、Mの女性を上手く騙してセックスに持ち込もうとしているのだろうか。つまりは欺瞞行為なのか。
欺瞞の定義の一つは、ザッカ-マンが示している「欺瞞者が偽りと考えている信念や理解を他者に生み出そうという意図のある行為」というものである。
あれっ、欺瞞の定義と違う....。確かに、自称ドSは自分がドSと思い込んでるけど本当にドSではないわけで、信念が偽りと考えていない。だからこそ迷惑なわけで…ということはこれは奇行の類か。
奇行(eccentricity n.)他よりも抜きん出ようとする方法だが、一向に金がかからぬ方法なもので、阿呆な連中がおのれの無能力を強調しようとて、この方法を取り用いる。
どうやら大正解のようだ。
そもそも、自称ドSはサディズム行為を「何だか意地悪なことを強要する」ことだと勘違いしており、自己中でオラオラなことがサディズムであるという信念が形成されている。サディストは、もちろん苦痛を与えることに性的快感を得るが、別に粗暴で残酷というわけではない。
Sはもちろん加虐をおこないますが、しかしそれは「Mがしてほしい加虐」をおこなうのであって、「Mがしてほしくない加虐」をしたら、それはたんなる自己愛的な暴力になってしまうのです。
誰かがSはサービスのSと言っていたのをふと思い出した。あくまでSMは加虐者と被虐者の高密度なコラボレーションであって、お互いに性的快感を得ることができなければ全く意味をなさない。
自称ドSは自分の気持ちいいように幼稚で自己中で威圧的なだけで、ただの公然セクシュアル・ハラスメントなだけですごい迷惑。
すべての対人関係は権利と義務のネゴシエーションであるという事実をこういった男たちは理解していない。


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