一部の専門家は、「『幸福感』を追い求めるよりも『充足感』を求めるほうがうまくいく」と主張しています。
これは一体どういうことなのでしょうか?
「幸福感」を追求すると、逆効果になることがある
多くの人は「幸福感」は何らかの目標を達成することで得られるものだと考えています。
目標とは、たとえば「憧れの仕事に就く」などがあるでしょう。
「家をもつ」「結婚する」など、人生の節目となる出来事を経験することもその1つですね。
「あの仕事に就いてはじめて、自分は幸せになれる」と思っていると、とんでもないことになります。なぜならその仕事は、いつ失うかわからないものだからです。
人間の行動に詳しいPatrick Wanis博士は、Webサイト・Psycomのインタビューでこのように説明しています。
この「幸福感」というものを絶えず追い求めていると、自ずと、今ここにはないものだとわかってくるのです。
「幸福感」ではなく「充足感」を求めよう
一方「充足感」とは、特定の1つの目標を達成することではなく、「価値ある人生を生きる過程」で得られるものだ、と臨床心理学者のJennifer Barbera博士は語っています。
具体的には、自分が夢中になっていることや、自分にとって大きな意味があることを追求し、それに携わることを指すのです。
たとえば、旅行や趣味のために時間やお金を割く、社会運動の推進に関わる、友情を育み交流を深めるための時間と心のゆとりをもつ、などですね。
これらに力を入れれば「充足感」は「幸福感」を求め続けるよりも、得やすく、持続しやすいものになります。
充足感があると、失望や悲しみ、喪失感、怒りといったほかの感情に対処しやすくなる場合があります。
Barbera博士は、前述のインタビューでそう述べています。
つまり、喜びや高揚感から、倦怠感や失望、悲しみ、恐れ、不安、さらには気まずい、恥ずかしいという思いまで、さまざまな感情を受け入れやすくなるのです
――2025年2月6日の記事を再編集のうえ、再掲しています。
Source: Patrick Wanis, Psycom.net(1,2),Psychologist Therapist Counselling Hamilton