むつ市に学びの多様化学校が来年4月開校 小中学生対象で青森県内初
増加する不登校の子どもたちに学びの機会を確保するため、青森県むつ市は「学びの多様化学校」(不登校特例校)として、「南小学校・中学校」を2027年4月に開校する。多様化学校は柔軟なカリキュラムや時間割を組める国の制度で、小中学生対象としては青森県内で初の設置となる。
むつ市では20年度に75人だった新規不登校児童生徒が、24年度に161人と大幅に増えた。山本知也市長は1日の記者会見で「コロナ禍が明けて不登校が倍増している。(先進例を)視察して、むつ市にも必要だと思った。学びたいなと思ってもらえる学校運営をしていきたい」と語った。
コンセプトは「自分らしさをえがくがっこう」。授業時間は指導要領で求められる年間1015時間から770時間に短縮(小5~中3)。午前9時半登校、午後2時半下校と余裕を持たせる。
中学校では新教科を3科目設ける。たとえば音楽、美術、技術・家庭を「ものづくり」に統合、「五感をフルに使ってものづくり、創造する時間」とする。小中学生ともテストは希望制で、一律一斉には行わない。成績は数値化せず、学習の進み具合などを通信票で保護者に伝える。
定員は小学生24人、中学生30人で、同じ校舎で学ぶ。スタッフは教員や支援員ら計20人。むつ市役所から車で約20分の場所にあり、廃校になった旧奥内小学校の校舎を使う。登下校用に、市内を循環するバスを1日1本ずつ運行。転入学者は、まずむつ市内在住または市内小中学校通学者の希望者から9月までに決め、枠が残れば市外からも募る。5月の説明会には市内から約20人が参加した。
むつ市は学校での活動を支援するため、4月から寄付を募っている。ソファやボードゲーム、図書など物品の寄付も歓迎する。
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