中国で洪水、養殖場からヘビ900匹近く逃げ出す かまれた女性死亡
台風10号の影響による記録的豪雨に見舞われた中国南部の広西チワン族自治区で6日、大量のヘビが養殖場から逃げ出し、中国紙「新京報」によると、女性1人がかまれて死亡した。濁った水から顔を出すヘビの様子がSNSで拡散。ヘビが出没した場所などをめぐっては不確かな情報も出回り地元メディアが否定する事態となっている。 【写真】中国ペット市場沸く影で… 量り売り「犬肉車」も 新京報などによると、同自治区は温暖で高湿度な気候からヘビの一大養殖地となっており、事業者数は1万4千以上、飼育数は全国の7割にあたる2千万匹近くにのぼる。養殖ヘビは主に薬用という。中国国営新華社通信などによると、記録的豪雨となった横州市の養殖場施設が洪水で損壊し、ヘビが逃げ出した。毒を持つコブラも含まれており、湖北省の政府系メディア「極目新聞」は、逃げたヘビの数は「800~900匹」と伝えている。 周辺住民十数人が「捕獲隊」を組織していたが、新京報によると地元の中年女性が6日夜にかまれ、その後死亡した。洪水で道路が寸断されていたことで病院への搬送に時間を要したためという。国営中央テレビは「川べりや草むらには近づかず、かまれた場合はすぐに救急電話にかけ、医師の助けを求めて」と呼びかけている。 一方でSNSでは、横州市とは別の自治体でも「ヘビが逃げ出し、多くの人がかまれた」とするうわさが出回った。これに対し中国メディア「南方都市報」は、「いずれも事実ではない」として否定した。豪雨被害をめぐっては他にも不確かな情報が出回っているとして、地元当局は「虚偽情報の拡散などの違法行為は取り締まりを行っていく」としている。(上海=里見稔)
朝日新聞社