농ㅋㅋ - ナムウィキ和訳
注意
本記事は韓国語ウィキサイト「나무위키」の「농ㅋㅋ」の記事を日本語に翻訳したものです。
原文URL:https://namu.wiki/w/농ㅋㅋ
原文は CC BY-NC-SA 2.0 KR ライセンスの下で公開されています。
本記事は原文を翻訳・編集した二次著作物です。
翻訳にあたっては可能な限り正確性を期していますが、一部に訳し方や解釈の違いが含まれる可能性があります。ご了承ください。
1.概要
主に男性中心のコミュニティにおいて、ロリ系のキャラクターを見たときや、ロリ自体を指すとき、またはロリコンを揶揄するときなどに代名詞として使われる言葉。2022年半ば以降にDCインサイド(디시인사이드)、アーカライブ(아카라이브)などのサブカル系コミュニティで使われ始めた。
2.由来
語尾に"농(ノン)"を付ける用法は、2013〜2014年頃の電子掲示板サイト日刊ワースト(일간워스트)での書き込みが最初とされるが、これはあくまでもパロディ元である電子掲示板サイトの日刊ベストストア(일간베스트 저장소)、通称イルべで用いられている文体である"노(ノ)体"をミラーリングするために作られたものであり、"ロリ"と結びつけられるようになる文脈とは直接的には関係がない。
それでも関連性がうかがえる事例として、かつてNAVERブログのブロガーたちが子どものキャラクターを名前の最後にㅇパッチムを付けて呼んでいたことが挙げられる。例えば、日本の漫画及びアニメ作品『のんのんびより』に登場するキャラクター「一条蛍」の名前"호타루(ホタル)"を"호타룽(ホタルン)"とするなど(また、単に로리(ロリ)に愛称的に농を付けて로리농(ロリノン)と呼ぶこともある)。ただし、これは日本における愛称文化を韓国のオタクが直接取り入れたものに近く、前述の事例とは文脈が異なる。
現在流行しているロリキャラクターを指すために用いられる"농ㅋㅋ"、ひいては"농体"の最も直接的な起源は、"개꼴리농ㅋㅋ"という文である。
オープンワールドRPGゲーム『原神』のリリース最初期に、コミュニティサイト「アーカライブ」のサイト内掲示板である原神チャンネルにて、荒らしユーザーが"내가 페도는 아닌데, 클레는 개꼴리농ㅋㅋ(意訳:俺ペドじゃないけどクレーはクソシコれるのんww)"などといった書き込みを連投していたが、これを見た誰かが「ペドたちの語尾が毎回"~농ㅋㅋ"なのはなんで?」と疑問を呈したことをきっかけに、この奇妙な語感に惹かれたユーザーたちが続々と語尾に"~농ㅋㅋ"を使い始め、最終的に"농ㅋㅋ"だけが残った。
結局、その荒らしユーザーがなぜ語尾に"농"を付けていたのかは現時点では不明だが、イルべ特有の語尾である"노体"の変形だろうと推測されている。
2022年中頃まで、原神チャンネルではロリ属性のキャラクターに対するペドフィリア的な書き込みに対して反感を持つ人が一定数存在しており[1]、それが原因で何度もレスバトルが起き、投稿規制を設け完全に禁止すべきだという声も上がったほどであった。しかし、実際にはチャンネル内の鉄則である「荒らしはスルー」がまともに機能せず、ペドフィリア系の荒らしばかりが跋扈するようになり、数々のユーザーの心に"농ㅋㅋ"を刻みつけ、その結果反感とは裏腹に"'농'축 레진"(原神のゲーム内アイテム「濃縮樹脂」の韓国語表記で、その頭文字が"농"であることから)などのようにチャンネルのミームとして定着してしまった。その後、崩壊3rdチャンネル、ブルーアーカイブチャンネルなど他のゲームコミュニティにもこのミームが輸入され、ロリキャラクター全般に使用されるミームとして広がっていき、原神で「ナヒーダ」というキャラクターが登場して以後、原神チャンネルもペドネタに遠慮のない雰囲気となった。
3.拡大
その成り立ちから、この言葉は特定のユーザー層の間でしかあまり用いられていなかったが、色々な面で注目を集めたナヒーダがゲーム内に登場するやいなや、原神関連のコミュニティで主にナヒーダを指すための代名詞としてこの言葉の使用量が爆発的に増加した。原神コミュニティでは接頭辞のように活用され、"농히다(ノンヒーダ)"などのようにロリ系キャラクターの名前の頭に付けてあだ名として用いる場合もある。他のオタク向けゲームでもロリキャラクターが登場していくにつれて、原神コミュニティ内だけに留まらず、ほとんどのサブカルコミュニティで使用される単語へと拡大していった。
ロリだけを対象にした言葉であるが故に、単にロリを指すのみならず、それと関連するセクハラ的なジョークをも内包した、隠れた意味を多分に含む言葉へと変化した。訴訟されることを防ぐため、言いたいことを自制して自己言論統制したという意味が"메모장 켰다(メモ帳開いた)"という単純な文章一つに縮約された事例が既に存在しているように、ロリに対する下ネタ発言を自ら検閲したという意味で"농ㅋㅋ"という言葉に縮約されたと見ることができる。"농ㅋㅋ"だけで猥談に持ち込むのは難しいからだ。
メディアミックス作品『ウマ娘 プリティダービー』に登場する「ニシノフラワー」は、人間で言えば中高生に当たるウマ娘が大多数を占める中、唯一学園に飛び級入学を果たした小学生という設定と、その設定に合った体型、決定打として名前に"노(ノ)"が入る(니시노 플라워)という呆れて物も言えなくなるような偶然が事を助長し、ウマ娘関連コミュニティでは"니시농ㅋㅋ(ニシノンww)"などといじられている。
また、同じくウマ娘の「マヤノトップガン」も天才少女という設定と、ニシノフラワーほどではないがロリ体型で、名前に노が入っている(마야노 탑건)ことから同様に농ネタの対象になることが多い。さらにこちらは成熟した大人の女性に憧れを持ち、子どもっぽいところもありながらも大人に倣うという設定と、基本の勝負服がホットパンツ+クロップトップというややセクシーなスタイルであることから、ニシノフラワーよりも不純な意図で使用される傾向が強い。
この辺りの時期に、ゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』に登場するアイドルのうち、身長149cm未満の小学生アイドルを主軸に置いたコミカライズ作品『アイドルマスター シンデレラガールズ U149』のアニメ版が放送され、アニメ界でも"농ㅋㅋ"が感嘆詞として用いられるようになった。
농、加えて쭉(チュク)という用語がオタクコミュニティで流行し、それと対になる用語も生まれた。あまり使用されることはないが、"농ㅋㅋ"の농を上下逆にした"욱ㅋㅋ"というものも作られた。
応用形として、농を引き延ばした"누오오오오옹ㅋㅋㅋㅋ(ヌオオオオオンwwww)"、キャラクターが作中で悲しい状況に陥ってしまったときに用いる"농ㅠㅠ(ノン;;)"、感嘆詞を加えた"오우농ㅋㅋ(オウノンww)"などがある。他の様々な感嘆詞と合体してできた"와카퍄헉농ㅋㅋ(ワキャピャホクノンww)"というものまで登場した。
ゲーム『ブルーアーカイブ』に"쭉쭉 체조(ばんざい体操)"をしていることで知られる「竜華キサキ」というロリ系キャラクターが登場し、関連コミュニティでは"쭉ㅋㅋ"という新語も使用されている。これを"농ㅋㅋ"と組み合わせ、ロリキャラクターを好む人あるいは行為を見て"농농단(ノンノン団)"、"농쭉단(ノンチュク団)"と呼ぶこともある。
その後、範囲がさらに拡大し、"○ㅋㅋ"という表現が特定のキャラクターの特徴を端的に表すための型になることもある。例えば、グラマー体型のキャラクターには"빵ㅋㅋ(パンww)"[2]、ショタ(あるいは男の娘)には"놈ㅋㅋ(ノムww)"[3]、バニーガールの格好をしたキャラクターには"뿅ㅋㅋ(ピョンww)"、ケモノキャラクターには"털ㅋㅋ(トルww)"(털は毛の意)、『ブルーアーカイブ』のアリスや『原神』のイネファ、『ゼンレスゾーンゼロ』のアリアのようにロボットまたはサイボーグ属性を持つキャラクターには"깡ㅋㅋ(カンww)"[4]というあだ名がつく。これらも"농ㅋㅋ"と同じく、"빠아아아아앙ㅋㅋㅋㅋ(パアアアアアンwwww)"などのように変化形で用いられることがある。
時間が経つにつれて、"농"や"쭉"を性的な意味合いを抜きにして、単なるロリに関する接辞として扱うことも多くなった。
フィクションのキャラクター限定といえど、やはり使い方的にサブカルではない一般的なコミュニティではこのミームに対して否定的な態度を示し、その言葉自体を嫌う風潮がある。そのため、このミームを使用するコミュニティの外では、空気を読んで立ち回るのが賢明である。
3.1.와카퍄헉농ㅋㅋ
와 몸매(わあ いい体)
캬 몸매(キャー いい体)
퍄 몸매(オーイェア いい体)
헉 몸매(は〜 いい体)
농ㅋㅋ(ノンww)
쭉ㅋㅋ(チュクww)
와캬퍄(ワキャピャ)
와캬퍄헉농(ワキャピャホクノン)
와캬퍄헉농쭉(ワキャピャホクノンチュク)
와캬퍄헉쭉농(ワキャピャホクチュクノン)
농ㅋㅋから派生した言葉。"와캬퍄헉"を加えて扱う用法はライブ配信コミュニティから生まれたとされる。特定のストリーマーから広まったというより、少ない文字数であらゆる配信状況に反応できるコスパの良さと、付け足した時の妙にキレのある感じがウケて、ライブ配信の視聴者に広く知れ渡ることとなった。ただし、全て合わせた"와캬퍄헉"という形は配信上ではあまり用いられない。その4つの感嘆詞がそれぞれ別々に用いられることは往々にしてあるが、合わせて用いるのはほぼDCインサイドにおいてのみである。合わせて用いるにしてもせいぜい"와캬퍄"程度にとどまる。
4.事件事故
4.1.原神ミニ劇場打ち切り事件
2023年4月15日、『原神』で実際にキャラクターの声を務める声優を起用して制作された二次創作アニメーション『原神ミニ劇場』のナヒーダ編がYouTubeにて公開された。主人公である旅人がナヒーダと夢の中で遊ぶという内容だ。その最中に、ナヒーダは旅人に「何か忘れていることはない?」と尋ねる。そのヒントとして"농"という言葉が登場する。この"농"は"농축 레진(濃縮樹脂)"というゲーム内アイテムの頭文字から取ったものであり、このアイテムは特定のコンテンツで得られる報酬量を増加させる効果を持ち、ゲーム内のスタミナ(天然樹脂と言う)を材料として使用することで作成することができる。ゲーム内のスタミナは時間経過で回復していくが上限があるため、消費しておかないと溢れて無駄になってしまう。そこで、ゲームをする時間が取れない日などにはスタミナをこの濃縮樹脂に変換しておくことにより、ゲームを効率よく進めることができるのだと言う。動画の中でも旅人はスタミナが満タンに近い状態であったため、ナヒーダがスタミナを濃縮樹脂に変換するようそれとなく伝えようとして、"농"という言葉を発したのである。
つまり、本動画中に発言された"농"は"농축 레진(濃縮樹脂)"の頭文字を意味するものであったのだが、この動画シリーズを純粋に楽しんでいた視聴者の相当数がこのようなミームの存在すら知らない中で、原神公式カフェ(大規模コミュニティサイト「NAVERカフェ」内の公式原神コミュニティ)にて「(社会的に問題視されている)イルべ(日刊ベストストア)用語ではないか」という意見が出てきたことがきっかけとなり、動画のコメント欄で争いが起きた。その後、この事件が原神ギャラリー、原神チャンネル、原神公式カフェなど数多くの原神関連コミュニティに広まり、コミュニティ間でのいざこざが発生することもあった。
事が大きくなり、制作者は「音声の収録時にはそのようなミームの存在を知らず、収録後に初めて認識したものの、内容上必要だと判断したため、そのまま残した」との謝罪文を公開したが、声優に好ましくない言葉を言わせてしまったという罪悪感から、これ以上制作を続けるのは難しいとして、該当場面を修正した動画を投稿するとともに『原神ミニ劇場』シリーズを打ち切ってしまった。事の発端となる投稿をしたコミュニティユーザー自身も、散々言い訳を並べ立てた末に、謝罪文を公開した[5]。
"농"の削除に埋もれてしまったが、その動画におけるキャラクター「刻晴」の「すり抜けに決まってるでしょ。欲しくもない恒常キャラにすり抜けられる、ユーザーにとってはこれ以上ない屈辱よね?」という元の台詞も、日本の成人向け商業漫画の台詞のパロディーということが問題となると判断したのか、「ざんね〜ん、刻晴でした!ざぁこざぁこ〜」という台詞に変更された。
4.2.Animax Koreaの動画タイトル使用
2023年5月30日、韓国の『Animax Plus』公式YouTubeチャンネルが"농ㅋㅋ"をタイトルに使用した動画をアップロードした。
ANIMAXアカウントは、どうやら"농ㅋㅋ"ミームを知っている風でミームを知るユーザー達とコメントを交わしていたのだが、その後動画タイトルが修正され、コメント欄に謝罪文が公開された。言葉の成り立ち的に安易に乗っかるとイメージの悪化に繋がるということを懸念して、急遽タイトルを修正したものと考えられる。
注釈
[1]これは「2D人権(マンガ・アニメ・ゲームなどの2次元キャラクターが現実世界の人間と同等の法的保護を受ける権利)」的な観点から反感を買ったのではない。原神の子どもキャラクターは、成人女性の体型から頭身を調整して子どもらしく見せた一般的な『ロリ』ではなく、児童向けアニメに出てくるような未就学児レベルの身長や精神年齢、そしてまだ幼さの残る丸みを帯びた体型として描写されている。そのため、このように比較的現実の児童に近い子どもキャラクターに対する性的な書き込みが、不快感を与えたのである。
[2]ゲーム『エターナルリターン』の「シセラ」のパン屋さんスキンを見たときの反応に由来する。実際にゲーム内で"빵!(パン!)"という台詞があるが、大多数の人はエターナルリターンが元ネタであるとは知らず、以前から存在していた擬態語"쭉쭉빵빵(ボンキュッボン的な意味)"のせいで、"쭉ㅋㅋ"と反対の意味を持つ言葉として使うものと誤解している。
[3]『アークナイツ』のミヅキや『崩壊:スターレイル』のミーシャ、『原神』のウェンティなどが主にこの対象となる。
[4]身体の一部が機械、あるいは完全にロボットであるという点から"깡통"に由来する。"깡통"は本来「缶」、「空き缶」といった意味だが、「中身が空っぽな鉄の塊」という空き缶の特徴から、機械系キャラクターへの蔑称として用いられる事がある。
[5]ユーザーは謝罪文を公開したが、事態の収拾がつかず、最終的に自身の投稿を全て削除しネット上から姿を消した。
5.余談
・韓国のeスポーツチーム「農心レッドフォース(농심 레드포스)」は、チーム名の頭文字が"농"であるが故に、時々このミームに巻き込まれることもある。このeスポーツチームのファンの中には、自嘲的に、自分たちは"농농단(ノンノン団)"であると名乗る者も一部存在する。
・西洋のロリコンオタクコミュニティの間でも、似た意味を持つ表現として"cunny"、"Uohhhhhhhhh"のような単語や、"😭"、"💢"のような顔文字が連投によく用いられる。


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