置いていけないチョコラテ
昨日の名探偵プリキュア23話後イメージの話です。
くれあさんメインの話でしたが明らかにるるかちゃんの反応がこれまでと違ってましたし、やはりくれあさんがエクレールなのではと思いますわ(決めつけちゃダメ←)
短時間の低クオリティですが前回よりはシリアス薄めになったかと(タイトルのチョコラテはBLEACHの『チョコラテ(甘さ)は此処に置いて行け』という台詞から浮かんでおります)(るるくれは菓子や甘いものをタイトルに入れたくなりました)
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私が働いているパティスリーチュチュで怪盗によって写真が奪われそうになった日から数日後の事、お客さんが途切れた午後の事だった。
入口のドアが開いた音を聞いて振り向くと、そこには先日会った紫色のぬいぐるみを抱えたベージュ色の髪の女の子が立っていた。
「いらっしゃいませ……あら、来てくれたのね。るるかさん」
「…………あなたが来てと言ったからよ」
「それもそうだったわね。今日はどうなさいますか?」
「アイスチョコラテとバニラアイスを。テラスでお願い」
いつものようにアイスを注文するとテラス席の方へと歩いていくるるかさん。
そんな彼女の姿に思わず笑みを浮かべると、注文されたアイスを用意する為に厨房へと向かった。
「お待たせしました。アイスチョコラテとバニラアイスです」
テラス席に座っているるるかさんに私は注文された品をテーブルへと置いた。
無表情に見えるけど一瞬だけ目の前のアイスに目を輝かせたのを私は見逃してはいない。
こうして見ると普通のアイスが好きな女の子にしか見えない。
だけど彼女は
「ではごゆっくり」
「……待って」
そのままお店の中に戻ろうとした私をるるかさんが引き留める。
私は足を止めてゆっくりテラス席に座っている彼女を見ると、若干呆れ気味な表情を私に向けていた。
「私は写真を盗みに来た怪盗なのに警戒心無さすぎない?」
「でももう狙われる事は無いと言ったのはあなたでしょう?」
あの時探偵さんが写真を取り戻した事でもう狙われる事は無いと確かに言った。
「それはそうだけど普通はすぐにあの探偵を呼ぶ筈。なのにその言葉を鵜呑みにしてまたアイスを食べに来てって言うの変でしょう?」
「もしまた予告状を受け取ったらそうするわ。でも今はただアイスを食べに来た女の子にしか見えないから」
あの時は怪盗としての仕事として来たのだろうけど今はこうしてアイスを食べにまた来てくれている。
プライベートなのかは分からないけど怪盗としてではなくお客さんとして来ているなら追い出すつもりもないし。
何よりアイスを美味しそうに食べるるるかさんが本当に悪い人には見えないから。
「…あなたは甘すぎるわね。まるでこのチョコラテみたいに甘い」
アイスチョコラテを一口飲みながら私が甘いと呟くるるかさん。
確かに被害を受けたのに探偵さんに連絡をしなかったり、こうやって写真を奪いに来た人にアイスを提供してお話する私は甘いのかもしれない。
だけどこうして彼女とお話をする事に抵抗は無いし、寧ろもっと彼女と話してみたいと感じている。
怪盗をやっている事や、あの髪の色や服装が全く違っていた姿も含めて気になる事はたくさんある。
それでも私は無理にそれを聞き出す事はしたくないし、私の直感……煌めきのままに感じた行動をしているだけ。
チョコラテのように甘いと言われても寧ろパティシエとしては褒め言葉ね。
「そうね。でもるるかさんだって甘い方でしょう?私はそんなるるかさんは嫌じゃないし寧ろ何度でもお店に来て私に会いに来てほしいわ。勿論アイスも食べに」
「……口説いてるの?」
「そう見えた?あなたみたいな可愛い子だったら寧ろ口説きたいかも」
ちょっと軽口を入れながら返した私にるるかさんは少し驚いた様な表情を浮かべた後、
「…………本当甘すぎるわ。そんな甘さを置いていけない私も含めて」
「それがるるかさんは優しい人って事じゃないかしら?」
「……敵わないわね、くれあには」
最後は私の名前を呼んで僅かに笑みを浮かべながら再びチョコラテとバニラアイスを堪能するるるかさん。
そんな彼女が微笑ましいと思いながら、私はお店の中へと戻るのだった───
Comments
- ショコラa day ago