【西日本豪雨8年】「野球だけしていていいのか」…元巨人投手・河原純一さんら四国ILの11人が防災士の資格を取得「いざというとき役立つ行動を」
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野球の独立リーグ・四国アイランドリーグplus(四国IL)が、所属4球団の選手らに防災士の資格取得を促す事業を始めた。2018年、西日本豪雨の被災地で活動した際、力不足を痛感したのが原点で、これまでに11人が取得した。スポーツ庁も昨年度からスポーツを通じた防災教育推進事業に乗り出し、行動力と発信力を備えたアスリートの活躍に期待が高まる。(松山支局 氷見優衣) 【写真】被災地で活動した体験を振り返る河原さん(松山市で)
作業はかどらず
プロ野球・巨人の元投手で、愛媛マンダリンパイレーツ企画営業部長の河原純一さん(53)は、8年前の夏、被災現場を目の当たりにしたことが防災士を志すきっかけになった。
筆記試験に合格し、救急救命講習を残すのみで、河原さんは「被災地で率先して動き、被害を最小限にするために日頃から準備する。経験や知識があれば助けになれるのではないか」と考えている。
当時、河原さんは愛媛の監督としてシーズンを戦っていた。一方、愛媛県内では住宅周辺だけでも400か所以上の土砂災害が起き、日を追うごとに犠牲者が増えていった。「地域に支えられているのに、野球だけしていていいのか」。球団内で声が上がり、選手やスタッフとともに大洲市や西予市野村町などに入った。
土砂でつぶされた家を見て、ぼう然と立ち尽くした。現場では、浸水した民家の泥かきや商業施設の後片付けを任された。力仕事には自信があったが、泥は思いのほか重く、作業がはかどらない。暑さで体力を消耗し、砂ぼこりにも苦しんだ。「水の恐ろしさを身をもって感じた」と振り返る。
イベントも
四国ILで防災を担当する三野環・地域ビジネス推進部長(49)は当時、香川オリーブガイナーズの社長だった。被災地に選手らを派遣しようと動いたが「つながりやノウハウがなく、迅速な対応ができなかった」と悔やむ。
これを教訓に、24年から各球団の試合に合わせて避難訓練などの防災イベントを行い、今年5月には「防災力向上プロジェクト」をスタートさせた。
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