60歳で童貞でも、人生はまだ動く。元上司アサノさんが再雇用初日に教えてくれたこと
この悩みはかなり深いところだが、結論から書く。
60歳で童貞でも、人生はまだ動く。
これは精神論じゃなくて、僕がじっさいに見てきた人の話だ。
前の職場で僕の直属の上司だったアサノさんという人がいる。
アサノさんは定年退職するときに60歳で、その時点で童貞だった。
再雇用で同じ職場に戻ってきた初日、僕に小さな声で打ち明けてくれた話がある。
「60歳 童貞」というワードで検索しているなら、たぶん、確かめたいのは「ほんとに60代で動いた人はいるのか」ということだと思う。
僕は今39歳の元童貞で、アサノさんからは21歳離れている。
アサノさんと、再雇用後の3年間、僕は同じフロアで仕事をした。
アサノさんがその後どうなったか、僕は近くで見続けた。
書ける範囲で書いておく。
60歳の童貞のリアルと、還暦からの動き方は、こっちに整理しておいた。
60歳で童貞でも、人生がまだ動く、という結論の根拠
アサノさんは「典型的な60歳童貞」だった
アサノさんは、僕が前の職場にいたとき、ずっと僕の直属の上司だった。
60歳の定年退職の日のアサノさんを、僕の主観で正直に書くと、こうなる。
身長: 167cmくらい
体型: やせ気味、肩がすこし前に出ている
髪: 後退中、白髪が混ざり始めている
服: 量販店のスーツに、無地のシャツ
趣味: 鉄道写真、競馬のデータ分析
家族構成: お母さんと二人暮らし、お父さんは10年前に他界
「典型的な定年男性のラスボス」みたいな見た目だった。
アサノさんは、職場では誰よりも仕事ができる人で、僕の何倍も丁寧に書類を作る人だった。
でも、女性社員と二人で話している姿は、3年間で一度も見たことがなかった。
再雇用初日、アサノさんが僕に打ち明けた一言
定年退職から数ヶ月後、アサノさんは再雇用で同じ職場に戻ってきた。
再雇用の初日、アサノさんは僕の隣の席に座って、午後の休憩時間に、自販機の前で、ぽつりと、こう言った。
「僕な、60歳まで、女性と二人でご飯を食べたことが、ないんだよ」
僕は、最初、聞き間違いかと思った。
けれど、アサノさんの声は、すこしも冗談ではなかった。
「60歳まで、女性と二人でご飯を食べたことが、ない」
これがアサノさんの、60歳のリアルだった。
なぜ僕に打ち明けたか
僕が「どうして、それを僕に話そうと思ったんですか」と聞くと、アサノさんは、すこし困った顔で、こう答えた。
「再雇用になって、もう、上司でも何でもなくなったから。それと、君は、なんか、こういう話を、笑わない感じがしたから」
僕は、その時、37歳までの自分を、思い出していた。
僕も、職場で誰にも経験ゼロを言えなかった頃、誰でもいいから「笑わずに聞いてくれる人」が、ほしかった。
アサノさんは、60歳になって、ようやくその「笑わずに聞いてくれる人」を、僕の中に見つけたんだと思う。
再雇用後の3年間で、アサノさんに起きた変化
1年目: ハローワーク経由の趣味サークルに参加
再雇用1年目の冬、アサノさんは、ハローワークが紹介していた地域の写真サークルに、参加した。
参加してすぐに、メインのカメラを買い替えた。
趣味の鉄道写真を、外で撮るためだった。
写真サークルには、同年代の男性6人と、女性2人がいた。
アサノさんは、女性2人のうちの1人、ヤマグチさんという60代前半の方と、サークル後にコーヒーを飲む関係になった。
2年目: 月に1度、お茶飲み友達ができた
再雇用2年目、アサノさんとヤマグチさんは、月に1度、駅前の喫茶店でお茶を飲むようになっていた。
僕が職場で「アサノさん、最近、なんか表情やわらかいですね」と声をかけると、アサノさんは、すこし照れた顔で、こう言った。
「いやな、月に1度、女性と話す時間があるだけで、こんなに違うんだな、と」
「月に1度、女性と話す時間があるだけで、こんなに違うんだな」
これが、アサノさんの2年目の最大の変化だった。
童貞卒業とか、結婚とか、そういう次元の話じゃない。
「女性と話す習慣」がアサノさんの生活に入っただけで、表情が明らかに変わった。
3年目: 童貞卒業はせず、それでも幸せそう
再雇用3年目、アサノさんは63歳になった。
ヤマグチさんとの関係は、相変わらず、月に1度の喫茶店のお茶飲み友達のままだ。
手をつないだことも、二人で旅行に行ったこともない。
アサノさんは、たぶん、まだ童貞のままだ。
それでも、3年前のアサノさんと、いまのアサノさんは、明らかに別人だった。
職場で僕に「ヤマグチさんが、こないだ、おすすめのカメラを教えてくれてさ」と話すアサノさんの顔は、3年前の「書類を黙々と作るだけの男性」とは、まったく違う顔だった。
アサノさんの3年が、僕に教えてくれた「60歳の動きの目的」
60歳の動きの目的は、「結婚」じゃなくて「習慣」
僕がアサノさんを近くで見て、いちばん学んだのは、これだ。
60歳の動きの目的は、たぶん、結婚や童貞卒業ではない。
「女性と話す習慣を、生活の中に入れる」ことだ。
アサノさんは、月に1度のお茶飲み友達ができただけで、表情が変わった。
生活の質が、目に見えて上がった。
60歳で動く意味は、結婚というゴールに向かうことではなく、生活の中に、女性と話す時間を入れることにある。
60歳の最初の一歩は、地域の趣味サークル
アサノさんの最初の一歩は、ハローワークが紹介していた地域の写真サークルだった。
これは、すごく現実的な選択だった。
同年代の男女が集まる場所
共通の趣味があるから、話題に困らない
無料か低額で参加できる
強制的に「月に1〜2回、家から出る」のルーティンになる
60歳から動く一歩としては、いきなり結婚相談所より、地域の趣味サークルのほうが、たぶん、ハードルが低い。
「60歳 童貞」で検索したあなたが、今夜できる一歩
60歳で動く一歩は、20代の一歩よりも、もっと小さくていい。
最寄りのハローワークか公民館の、サークル情報を、5分だけ調べる
自分の好きな趣味を、紙に3つ書き出す
散歩のついでに、近所のカルチャースクールの看板を、見るだけ見る
スマホのメモに、「月に1度、誰と話していたいか」を1行書く
アサノさんも、60歳の最初の一歩は、職場の休憩時間に、ハローワークのチラシを5分眺めただけだった。
60歳の動きは、それくらいで、ちょうどいい。
60歳童貞でも、生活の質を上げる動き方は、まだある
もしあなたが「60歳で童貞」とか検索しているなら、本当に知りたいのは、たぶん、こういうことだと思う。
60歳男性の童貞率のリアルな数字
60歳から動いて、結婚以外で生活の質を上げる方法
還暦以降の女性が、同年代の童貞をどう見ているのか
地域の趣味サークル、結婚相談所、出会いのサービスの使い分け
60歳から動くときに、避けたほうがいい行動
そういう、僕とアサノさんの話だけじゃ救われない部分は、こっちに整理しておいた。
「もう何も動かない」と決める前に、まず読んでみてほしい。
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