中道改革連合の野田佳彦前共同代表は有権者らに配布している5日付のビラで、政府が国会に提出した皇室典範改正案が、養子縁組で皇族になった男系男子の子孫が皇位継承資格を持つとしていることについて「国民として有している権利や自由を失い、キャリアを捨ててまで『養子皇族男子』になろうという人がいるのか」と疑問を投げかけた。
また、2025年秋に「三笠宮寛仁親王妃家」が創設され、自民党の麻生太郎副総裁の妹の信子さまが当主に就いたことに言及し「信子さまが養親になる意思があれば縁組を進めて良いのでしょうか」とも指摘。平安時代に娘を天皇や皇太子と相次いで結婚させ、皇室との縁戚関係を深めて権勢を振るった藤原道長の和歌を引用し「藤原家のように、令和は麻生家が『この世をばわが世とぞ思ふ』時代になるのでしょうか」と懸念を示した。さらに明治時代に伊藤博文が著した皇室典範の解説書の言葉を引き「養子が皇統の紊乱(びんらん)(乱れ)を防ぐ等のために皇室典範で認められてこなかったことを重く受け止めるべきです」と訴えた。
信子さまは麻生氏の実妹。25年9月に三笠宮家を離れ、新たに三笠宮寛仁親王妃家という宮家を創設して当主になられた。政府の典範改正案では、養親となれる皇族について「上皇、上皇后、天皇、皇后、皇嗣とその妃」以外の皇族としている。
麻生氏は自民の「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」の会長を務め、各党会派が参加する衆参の全体会議に党代表として参加している。【田辺佑介】
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