シンガポールに移住した中田敦彦氏や、SBIの北尾吉孝氏のような成功者たちは、しばしば「ルール通りやってるのに、なんで叩かれるんだ?」というスタンスを取る。
しかし、彼らが批判される本質は、ルール違反ではない。ひたすらお金の計算だけをし、一銭でも多く儲けようとする姿勢そのものが、多くの人に嫌悪感を抱かせるのだ。
彼らは税制の違いを最大限に利用し、低税率のシンガポールを選ぶ。資本利得非課税や最高税率の低さは事実で、日本の高税負担から逃れる合理的な選択だ。それ自体は合法だが、周囲が見ているのはその「計算高さ」である。
人間関係や社会貢献、情緒的な価値を二の次に、金儲けを最優先の価値観として生きる姿が、「冷たい」「人間味がない」と映る。ルールを守っていることを盾にしながら、自分たちの行動が社会に与える印象に無自覚な点が、反発を強めている。
要するに、嫌われているのは「違反」ではなく「人柄」なのだ。彼らはその事実に気づいていない。