生成AI(人工知能)が、米国の法曹界や大学を翻弄(ほんろう)している。弁護士がAIで作成して裁判所に提出した資料に、捏造(ねつぞう)や誤りが相次いで判明。法律家を養成する法科大学院(ロースクール)では、AIの利用を禁止する名門校も出てきた。
「AIが能力育成を損なっている」
米西部カリフォルニア大バークリー校のロースクールは、今夏からAIの利用を大幅に制限する方針を発表した。
採点対象となる課題のほぼすべてでAIの使用を禁止。試験では全面的に禁じる。論文は、テーマや構成案を聞くことのほか、下書きや推敲(すいこう)、文法チェック、翻訳でもAIの利用を認めない。
2年前に定めた規則では、アイデア出しや推敲、文法チェック、翻訳などに使うことは許されていた。米国の大学で最も厳しい水準の措置に転じたのはなぜなのか。
「我々の教育の目的は、学生が法律家として活躍するために必要な批判的思考力を身につけることです」。カリキュラム担当のジョナサン・グレイター教授はこう話す。「しかし、AIへの過度な依存が、そうした能力の育成を損なってしまいました」
同校の教授たちが「異変」に気づいたのは、2024年ごろだ。
学生の提出物に、実在しない…
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- 越智萌立命館大学大学院国際関係研究科准教授視点
AI使用に関する議論ではよく、「責任をとることのみが人間に残された仕事だ」、というような言説も聞きますが、法哲学の議論では、「責任」とは物事が起きた後にとる「事後の責任」だけでなく、物事が起きないように注意する「事前の責任」もあるという考え
2026年7月6日 14:15 - 小熊英二歴史社会学者視点
自分で出力内容をチェックできない状態でAIを使うべきではない。その状態で使ったら、自分に責任が及ぶ。 これは当然のことだ。AIに出力内容の責任をとらせることができないからである。 したがって、自分で出力内容をチェックできない段階の学生が
2026年7月6日 14:18