●被災者400人調査

 能登半島地震発生から1日で2年半となるのに合わせ、北國新聞社は被災者400人にアンケート調査を行った。「復旧・復興している実感」を尋ねた質問に、「ある」「やや実感がある」と答えた人が全体の49・5%となり、半数にとどまった。複数回答で復興の遅れを感じる項目を選ぶ設問では、最多の286人が「道路・河川・山林の修繕」(71・5%)、次いで176人が「災害公営住宅の整備」(44・0%)を挙げ、インフラ復旧や新たな住居を待つ被災者の不満が浮き彫りとなった。

 アンケートは6月中旬、深刻な被害が生じた輪島、珠洲、能登、穴水の奥能登4市町と七尾市、志賀町富来地区、かほく市、内灘町の液状化被害が著しい地区で実施した。

 震災後1年半の前々回調査と2年半のアンケート結果を比較したところ、復旧復興の実感が「ある」との回答が12・0%から14・0%に、「ややある」は37・0%から35・5%となり、合計で49・0%が49・5%に微増した。

 復旧復興の実感に関する回答を居住状況別にみると、自宅に住む人の18・2%が「ある」、40・7%が「ややある」と答えたのに対し、仮設住宅・みなし仮設に住む人は「ある」5・8%、「ややある」26・1%と、下回った。災害公営住宅の完成、入居は今年度以降の予定で、狭い仮設住宅での生活が長引いていることが影響しているとみられる。

 複数回答で復興の遅れを感じる項目を選ぶ設問では、回答者数の割合順に、「道路・河川・山林の修繕」(71・5%)、「災害公営住宅の整備」(44・0%)、「地域経済の再生」(35・0%)と続いた。「遅れを感じない」は8・8%にとどまった。

  ●「心身の不調」増加

 心身の不調を感じるかを尋ねたところ、「良好」が57・5%(前回調査56・0%、前々回調査60・0%)、「やや不調」が30・7%(40・0%、31・0%)、「不調」が11・8%(4・0%、9・0%)で、不調を訴える人の割合が増えた。不調の内容では、「気分が沈みがち」(45・9%)、「よく眠れない」(41・2%)「意欲がわかない」(37・6%)の順だった。

  ●宅地液状化被害、再建費用足りず

 宅地が液状化被害を受けた人に、復旧作業について尋ねたところ、28・3%が「進み始めた」、50・0%が「遅いが待つ」、21・7%が「もう住めない・戻らない」を選択した。複数回答で問題点を挙げる設問では「再建費用が足りない」が45・5%、「行政の方針が分からない」と「土地の境界線の確定が難しい」がともに27・3%だった。

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