EDIDって何だ?調べて分かったこと、得た気付きをまとめる
今回のテーマはEDIDです。
先日マトリックススイッチャーについて調べる中で、EDIDについても興味が湧きました。
何となく知ってはいたものの、改めて調べたことのなかったEDID。今回は自分なりに色々と調べたり、実験を行ってみました。
今回はその中で分かったことをまとめるとともに、気づいた学びを紹介します。
今回も全てが正しい内容とは限らない途中紹介なのですが、ご参考になれば幸いです!
EDIDの概要
EDIDはHDMIで接続した機器同士が、最適な形式で映像を送受信するためにやり取りされるデータです。
HDMIで機器を接続した時、出力先から入力元には情報が送られていす。このデータをEDIDと呼び、送って欲しい映像設定(解像度・色情報など)やメーカー・型番などの情報を送っているそうです。
背景にはHDMIの映像フォーマットは幅広いことがあります。サイズ・アスペクト比・リフレッシュレート・色情報…HDMIは民生機で手軽に映像を送るための規格なので、映像フォーマットの仕様は本当に様々です。
そのような中でHDMIを繋げば映るのは、EDIDで自動調整してくれているからなのですね。
ちなみに最新のEDIDは2006年にリリースされたEDID 1.4です。
どのような情報が含まれているのかは、下記のページに日本語で紹介されていました。メーカーや製品の情報もあり、色々な情報あることが伺えます。
分配器でトラブる理由の一つがEDID?
EDIDを調べていて思い出したのが「HDMI映像分配器」でした。
ライブ配信のあるある問題として、映像分配器を使うと映像が映らないことがあります。これは様々な原因があるはずですが、その一つがEDIDなのではないかと思いました。
そもそも入力元が送る映像フォーマットは1つだけです。例えば、パソコンと映像分配器を繋いでも、パソコンのディスプレイ設定に表示されるのは一つだけです。
それを分配して送るということは、出力先によってはフォーマットが合わない可能性も大いにあり得ますよね。
映像分配器はEDIDをどう決める?
そもそも映像分配器は、複数の出力先と繋いでいる場合どのようにEDIDを決めるのでしょうか。
私の手元にある映像分配器やWebで調べた製品をみると、少なくとも4種類の方法があることが分かりました。
1.最も解像度・色数の低い出力先に合わせる
2.最も多くの出力先が対応する解像度・色数に合わせる
3.基準端子の出力先に合わせる
4.EDIDを指定する
恐らくこれら以外のパターンもあるのだと思います。私としては、映像分配器も機種によってEDIDの挙動が異なることは大きな学びでした。
つまり使う映像分配器の仕様を理解して、出力先の機器全てが対応した映像フォーマット・EDIDになるように構成を組まなければいけません。
実際に、以下のパターンではATEM Miniに映像が映らないケースがありました。ATEM Miniは様々な入力に対応していますが、対応していないフォーマットで分配されてしまったケースです。
EDIDの通信がうまくいかないケースも
EDIDが厄介なのは、こういった機器ごとの仕様に加えて、うまく通信ができていないケースもあることです。これは様々な要因があります。
例えば、接続機器の電源を同時に入れると、実際の起動までには時間がかかり、EDIDの通信をするタイミングを逃す場合があるそうです。その場合、送信側は合わない解像度で送ったり、送信を諦める場合があります。
よくうまく映像が映らない時は、HDMIケーブルを挿し直したり、送出側から順番に繋ぎ直すよう言われたりします。その背景にあるのは、EDIDをもう一度通信し直すことなんですね。
また、異なる解像度を送るよう手動設定をしてたり、シンプルに故障していたり、長いケーブルではEDIDの通信に失敗するケースもあるようです。
この辺りは1979年に創立し、この手の映像分野で長く事業を手がけてきたATEN社の資料がとても参考になりました。
EDIDエミュレーターの学び
こういったトラブルを防ぐために、EDIDを自動ではなく手動設定をする方法があり、有効なのが「EDIDエミュレーター」なのだと理解しています
これはEDIDを自動調整するのではなく、手動設定したものを保持できるツールです。これを使うことで、全ての出力先に対応した映像フォーマットを送るように調整ができます。
今まで使ったことがなかったので、これを機にTHWT社のEDIDエミュレーターを購入してみました。これは接続した機器のEDID情報をコピーして保持できる機材です。
映像からコピーするのではなく、内臓のデータから切り替える機種もあります。今回購入してはいませんが、確かにこちらの方が便利ですね。
他の製品も見ていると、こういった切替タイプの方がお値段は上がるようで、最低でも1万円以上はするようでした。
このEDIDエミュレーターを映像分配器の前に挟めば、EDIDを固定して入力元から送ることができるのだと思います。
出力先が全て対応したフォーマットなことが前提ですが、意図しない自動調整のトラブルを避けることができそうです。また、分配器に機材を挿した時に、EDIDの再調整による映像の乱れを防ぐこともできると思いました。
下記のような構成をイメージしていますが、実際に現場で試したものではなく、自分の想像の内容になっています。本当にこれで安定するのかは色々と試していきたいです。
EDID以外にも厄介な存在がある
以上、今回はEDIDIに注目をして調べて分かった内容や気づきをまとめてみました。
まだまだ途中経過の内容なのですが、同じEDIDI初心者の方のご参考になれば幸いです。また、誤った点や関連するノウハウなどあれば、ぜひ教えていただければ嬉しいです!
また、映像がうまく映らない話で言えば、EDID以外にも色々な原因があります。単純に対応する映像フォーマットが合わないケースもあれば、HDCPが原因になることもあります。
この辺りは以前にもいくつか記事を書いたことがありました。
特に個人的には、Macにまつわるトラブルは多い印象です。
私がMacユーザーで周囲に利用者が多いからかもしれませんが、登壇者がMacだと緊張が走ります。
この辺りはこれまでにもまとめた記事があるので、ご参考になればと思います。
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