阪神・前川右京、床田キラーの本領発揮「練習は噓をつかない」 自身初の2試合連続アーチ
(セ・リーグ、阪神6-4広島、12回戦、阪神6勝5敗1分、5日、甲子園)右翼席に向かって打球が伸びると「入ってくれ!」と叫んだ。阪神・前川右京外野手(23)が自身初となる2試合連続の3号アーチ。今季初の甲子園でのヒーローインタビュー。奈良・智弁学園高の先輩、村上と並んでのお立ち台で喜びをかみしめた。 【写真】阪神の中で仲のいい人は? 前川右京の答えに場内どよめく 「フェン直(フェンス直撃)やと思ったんですけど、(スタンドに)入って、頌樹さんを勝たせることができてよかった」 佐藤の一打で勝ち越した五回。虎党の興奮が冷めやらぬ中、床田の投じた138キロの内角直球を振り抜いた。 泥臭い一打でも先輩を援護した。0-1の二回。佐藤、大山の連打で無死一、三塁で迎えた第1打席。カットボールをたたいたが、一塁手の前にボテボテのゴロ。打球を処理した佐藤啓がどこにも投げられず、三走・佐藤が生還。前川も全力疾走で一塁を駆け抜け「きれいなヒットではなかったが、打点がついてよかった」とうなずいた。 床田キラーとして本領発揮だ。しぶとい同点打と会心の一発で、通算成績は打率・474(19打数9安打)、1本塁打、4打点。左投手でも苦にしない。その理由は「そこは次の対戦があるので。次の準備をして頑張りたい」と明かさなかった。 ここにきて調子を上げてきたが、藤川監督から褒め言葉はなかった。「(チャンスを)離さないようにするのは自分ですからね。頑張ってもらえれば。コメントを残すっていうことは、よくないのかなと。グッと堪えたいですね」。手応えをつかみかけている若虎に、もっともっと打ってほしい、という願いだった。 開幕は2軍スタート。結果を残せず、苦しい日々が続いた。「今年は自主トレからプロに入って一番練習した」という自負があったのに…。そんな前川が驚く〝練習の虫〟がいた。開幕直後に育成から支配下登録となった2学年上の福島だ。兵庫・尼崎市内の独身寮に隣接する室内練習場で、朝早くから黙々とマシンでの打撃練習を繰り返す姿を見て「自分はまだまだ。練習は噓をつかない」。いまは休日もバットを振っている。 「もう結果を残すだけなんで」
7日からは敵地で巨人との首位攻防戦。これまでの悔しさを伝統の一戦でもぶつける。(三木建次)