神宮の歓喜!ヤクルト・松下歩叶がプロ1号 D1位、右打者、1年目は長嶋一茂以来38年ぶり! 4戦連続雨天中止…じめじめ吹き飛ばした雨中の決着
(セ・リーグ、ヤクルト4x-3中日、10回戦、5勝5敗、28日、神宮)サッカーW杯にも負けない熱戦を制した!! ヤクルトのドラフト1位・松下歩叶(あゆと)内野手(23)=法大=が28日、中日10回戦(神宮)の五回にプロ初本塁打となる先制の1号ソロを放った。球団でドラフト1位の選手が1年目に本塁打を放つのは、2018年の村上宗隆以来、右打者では1988年の長嶋一茂以来、38年ぶり。チームは同点の九回に古賀優大捕手(27)が劇的な決勝打を放ち、今季4度目のサヨナラ勝利を飾った。 小雨が降りしきる神宮球場に白球が舞い上がった。両チーム無得点で迎えた五回無死、カウント0-1。松下が中日先発、金丸が投じた低めのチェンジアップに食らいついた。グングン伸びた打球は、左翼席中段に飛び込んだ。 「1打席目にチャンスで打てなかったので、何とか振りにいきたいなと。まず一本出てよかった。雨の中、応援してくださるファンの方がたくさんいらっしゃった。神宮で打ててよかったです」 割れんばかりの大歓声が響く中、ダイヤモンドを悠々と一周した。出場15試合目、39打席目での記念すべきアーチが、東京六大学リーグ通算14本塁打をマークした本拠地で飛び出した。 この日は両親がスタンドで観戦していた。「その前で打てたのでひと安心。両親にちょうど渡せるかな」と試合後にクラブハウスで記念のホームランボールを手渡した。 チームは3-3の九回2死満塁から古賀が中前打を放ち、今季4度目のサヨナラ勝利。ルーキーは歓喜の輪に加わり、「負けてしまったら(本塁打も)意味がないと思っていた。先輩方の活躍に感謝です」と喜んだ。 2月のキャンプ中に左太もも裏の肉離れを発症し、出遅れていたが、5月29日の楽天戦で1軍デビューを飾り、初安打。ただ、この日の試合まで打率・222とプロの壁にぶち当たっていた。打開へのヒントとなったのが先輩のバットだった。 今月14日のソフトバンク戦前に「赤羽さんがやっているのを見て、勝手にまねしてみました」。バットのグリップ最下部にテーピングを巻いてみた。左手とグリップエンドの間に隙間を作らないようにしつつ、バットを少し短く持つことが狙い。「力んでバットがうまく出ていなかった中で、コンパクトに振れるようになった」と好感触を得た。同戦でプロ初打点となる決勝打。交流戦でパ・リーグのパワーピッチャーを相手に苦戦する中、「試行錯誤しながら」ともがいた。