ヤクルトのドラ1・松下 思い出の神宮でプロ1号!今季ドラ1本塁打は4人目
◇セ・リーグ ヤクルト4―3中日(2026年6月28日 神宮) ヤクルトは28日、中日戦で4―3のサヨナラ勝ちを収め、2連勝を飾った。ドラフト1位・松下歩叶内野手(23)が0―0の5回に、通算39打席目でプロ初本塁打となる左越えソロをマークした。西武・小島、阪神・立石、広島・平川に続き、今季4人目のドラフト1位ルーキー弾となった。 【写真あり】五十嵐亮太氏 「最高!」ヤクルトのレジェンド大集結の豪華飲み会ショット 何よりも、勝ったことを喜んだ姿がこの男らしい。ドラフト1位・松下はプロ1号にも「負けてしまったら意味がないと思っていた。先輩方の活躍に感謝したい」と言った。 大学野球の聖地・神宮。この地で、誰よりも勝ちにこだわってきた。法大では1年秋からリーグ戦に出場し、東京六大学通算14本塁打。だが、恩師の脳裏には活躍よりも負けた時の姿が焼き付いている。法大・大島公一監督は「下級生の時から、負けたらなかなか立ち上がれず悔しがっていた」と回想する。その姿勢はプロでも変わらず「やるからには勝ちたい。貢献できれば何でもいい」と初出場から何度も口にした。 法大、大学日本代表でも主将。世代トップの選手たちを束ねたことで、言葉だけでなく、背中で引っ張るように。大島監督は「自信になったと思う。より自分もチームも客観視できるようになった」。球団でも将来のリーダーと期待され、宮本慎也氏の背番号「6」を継承。自身の3学年下に同氏の息子・恭佑が在籍する縁もあり直接、6番を背負うことを報告した。 突然の休みで感覚を取り戻した。46年ぶりの4試合連続中止となった前日は戸田寮に併設された室内練習場でバットを振り込んだ。「つかみかけたことがあって良い形で入れた」。5回。1ストライクから金丸の外角低めのチェンジアップをすくい上げ左翼席へ。大学時代、一番衝撃を受けたという左腕からの一打に「凄い自信になる」と胸を張った。 池山監督は「いつかは出てくれるだろうとは思っていた」。キャンプでは力強いスイングだけでなく、フリー打撃でもしっかりと選球する姿勢に「ブンブン丸」はうなっていた。観戦に訪れた両親の前で描いたアーチ。「神宮で打ててよかった。ホームランに限らず勝利に貢献できる一本が打てたら」と松下。最高の一歩目をしるした。(小野寺 大) ◇松下 歩叶(まつした・あゆと)2003年(平15)4月14日生まれ、神奈川県出身の23歳。小1から野球を始め、6年時にベイスターズJr入り。南足柄中では静岡裾野リトルシニアでプレーした。桐蔭学園では甲子園出場なし。法大では東京六大学リーグ通算14本塁打。4年夏の日米大学野球で主将を務め、MVPに輝いた。1メートル81、87キロ。右投げ右打ち。 ≪3年ぶり5度目≫ドラフト1位の新人・松下(ヤ)がプロ初本塁打。今季ドラフト1位ルーキーの本塁打は小島(西)、立石(神)、平川(広)に次いで4人目。同一シーズンにドラフト1位の新人4人以上が本塁打を記録したのは23年(4人)以来3年ぶり5度目。最多は69年の6人だが今季はどこまで迫れるか。