山田聖真という男。
出会いは偶然。
2024年12月31日。
年末のRIZINを観戦させていただくことになり、そこでぽつんといた俺の横にいてくれたのが聖真だった。
格闘技に詳しくない俺に、ここが見所ですよと、教えてくれた。
いいやつだな。
第一印象。
しかし、俺は山田聖真を実はその前に知っていたことに後で気がつく。
遡ること12月8日、俺はDEEPの会場にいた。
山田聖真の対戦相手は、神田コウヤ選手。
このときの因縁がリマッチにつながるのはまた別の話としてある。
その時は、3Rで神田コウヤ選手の判定勝ち。
いい試合だったんだ。
出会ったときには3勝4敗。KO負けはしたことはない。
お母さんに、家を建てたい、その夢を語ってくれた。
髪型は、どんぐりの笠みたいな髪型、
そんな若者いるのか。
どうなるんだろうな。
ここから聖真との交流が始まった。
飯食ったり、打撃を教えてくれたり、サウナ行ったり、階段ダッシュに付き合ってくれたり。
人に愛される男で、格闘技で俺は強くなる、その熱意は本物だった。
俺の生活に変化が起こった。
聖真の試合は手に汗をいつも握った。
チャンピオンになれるのか。
山田聖真は、戦歴を重ねた。
井上竜旗選手
宇良拳選手
北岡悟選手
神田コウヤ選手
強豪達との戦いを判定で勝っていった。
負け越していた男から、勝ち越したんだ。
7勝4敗。
タイトルマッチが組まれるのかどうかのところまで来た。
おい、スゲェじゃねえかよ。
自分のことのように嬉しかった。
そして、今日、フェザー級屈指と言われている相本宗輝選手と戦うとこになったんだ。
相本宗輝選手は9連勝7KO。
前に行く圧力。打撃能力。体幹。
瞬く間にスター選手となっていた。
どうなるんだ。
山田聖真は判定勝ちしかない、かたや、和製シェイドライエフともいえる男、全てを覆し、KOを重ねる相本宗輝選手。
勝ち負けは常につく。
1R山田聖真は、相本宗輝選手の蹴りで脚を晴らしながら、打撃で応じている。
元々柔道選手の山田聖真からしては、変化を見せてきた。
1R終盤相本宗輝選手のパンチをくらい、たたみかけられる瞬間があった。
危ういと思ったが、相本宗輝選手の手を取り、フィニッシュをさせなかった。
2R山田聖真はグラップラーとしての真骨頂を見せた。相本宗輝選手を寝かせて、パウンドする。
3Rが来た。
勝つのはどっちだ。
お互いのスタミナはどうなっているんだ。
山田聖真は相本宗輝選手にタックルをするが、切られてしまい、寝かせることができなかった。
相本宗輝選手の閃光の打撃が、山田聖真の顔を打ち抜いた。
山田聖真は初めてKO負けをしたんだ。
俺は、聖真の負けを見て、控室に顔を出せなかった。
俺も泣いてしまう。
最後、聖真が挨拶してくれた。
俺は、お前を応援している。
飯を食おう。
ここからだよ。
俺は、山田聖真の物語を見る。
オレが好きな映画はキッズリターン。
その中でのセリフがある。
シンジ:「マーちゃん、俺たち、もう終わっちゃったのかなぁ?」
マサル:「バカヤロー、まだ始まっちゃいねぇよ!」
バカヤロー聖真、まだ始まっちゃいねぇよ!!!
山田聖真、みんな注目してくれ。
俺のプロスペクトだ。