共産党の田村智子委員長は3日の記者会見で、街頭などでの政治的な主張のあり方に関して、暴力的な手法を重ねて否定した。「暴力的行為を連想させるパフォーマンスは党綱領と規約に反するもので、党として許容できない」と述べた。一方、今回の見解の発出について「今の政権や極右排外主義に対して怒りや危機を持つ人の運動の発展を願ってのものだ」とも述べた。
田村氏の見解を巡っては、党機関紙「しんぶん赤旗」が2日付で無署名論文「反動政権、排外主義に反対する運動のあり方について」を掲載。暴力行為を連想させるパフォーマンスを行ったり支持したりすることは「党綱領、規約、党の中央委員会総会の決定とあいいれないもので、わが党に対する信頼を傷つける行為」と否定している。
田村氏はこの日の会見で「反動的な政権や外国人差別などの排外主義に対し、強い怒りを持って行動する市民がいる」と〝理解〟を示し、その上で共産党員としての行動は「(市民的道徳の順守を掲げる)党綱領や規約に照らして判断されるべきだ」と強調した。
また、田村氏は会見で高市政権を「極右排外主義」と位置づけ、その具体例として外国人の在留資格制度の厳格化などを挙げ、「長年営業してきたインド料理店の経営者が在留を認められず帰国を促されている。排外主義そのものではないか」と語った。
一方、かつて存在した反差別集団「レイシストをしばき隊」の系譜にあると指摘される団体に対しては「具体的な対応については、それぞれの党組織や現場で、この見解に沿ってどう行動するかを自覚的に議論することが求められる」と述べるにとどめた。(奥原慎平)