Album“ザ・ウォール”には“Another Brick In The Wall”が“Part1”から“Part3”まで収録されています。

また、1987年のロジャー・ウォーターズのソロツアーでは、“Part1”のあとにアルバムの曲順通り、“The Happiest Days Of Our Lives”~“Part2”を続けて演奏していますい。そんなこともあって、この記事はシングルヒットした“Part2”だけでなく、“Part3”まで含めた4曲の和訳をまとめてみた!というのがこの記事です。そういうYoutubeを編集している人が複数いらしたので触発されて・・・(^▽^;)。

 「ザ・ウォール」の前の「アニマルズ・ツアー」のとき、最前列で大騒ぎをしている観客にロジャー・ウォーターズは腹を立て、手招きをして寄ってきた彼らに唾をはきかけた事件がありました。
 そのときロジャーは自分のなかに潜んでいる攻撃性や周囲の人との間に感じる疎外感から、人々の間に存在する「壁」についてのコンセプトアルバムを作ろうと考えました。

 “ピンク・フロイドさん”と呼ばれる主人公が、批判や失敗に直面するのを恐れるあまり、まわりに作ってしまう「壁」。これがテーマになったそうです。

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Released in 1980
From The Album“The Wall”

:原詞は太字

Another Brick in the Wall Lyrics - Part 1
 (Waters) 3:41

Daddy's flown across the ocean
Leaving just a memory

Snapshot in the family album
Daddy what else did you leave for me?

Daddy, what'd'ja leave behind for me?!?
All in all 
it was just a brick in the wall.
All in all 
it was all just bricks in the wall.

パパは海を越えて飛んで行ったんだ
残したのは想い出だけ

家族のアルバムのスナップ写真
パパ 僕に何を残してくれたの?

パパ 僕に何を残してくれたの?
結局のところ
壁のなかの一つのレンガに過ぎないのさ
結局のところ
すべては壁のなかのレンガでしかないのさ

"You! Yes, you! Stand still laddy!" 

“おまえだよ おまえ!”
“そこに立ってろ、小僧!”



The Happiest Days of our Lives 
(Waters) 1:20 

When we grew up and went to school
There were certain teachers who would
Hurt the children in any way they could

僕たちが大きくなって学校に行ったとき
やれる限りの手を使って
子どもを傷つける先生たちが必ずいたんだ

By pouring their derision
Upon anything we did
And exposing every weakness
However carefully hidden by the kids

僕たちがやることなんでも
先生たちはあざけり笑ったんだ
子どもたちがどんなに注意深く隠そうとも
すべての弱みを暴露するんだ

But in the town, it was well known
When they got home at night, 
their fat and psychopathic wives would thrash them
Within inches of their lives.

でも町に帰ると みんなわかってた
夜になり先生たちは家に帰ると
太って精神的に病んでいる奥さんたちが
先生たちを死にそうになるくらい鞭打つんだ


Another Brick in the Wall Lyrics - Part 2
(Waters) 3:56

We don't need no education
We dont need no thought control
No dark sarcasm in the classroom
Teachers leave them kids alone
Hey! Teachers! Leave them kids alone!
All in all it's just 
another brick in the wall.
All in all you're just 
another brick in the wall.

教育なんてされたくない
思想管理なんてされたくない
教室のなかで暗い皮肉なんて
聞きたくないんだ
先生 子どもたちを放っておいてくれ
だって所詮 壁のなかのレンガでしかないんだ
だってあなただって
壁のなかのレンガの一片にすぎないんだ

We don't need no education
We dont need no thought control
No dark sarcasm in the classroom
Teachers leave them kids alone
Hey! Teachers! Leave them kids alone!
All in all it's just 
another brick in the wall.
All in all you're just 
another brick in the wall.

教育なんてされたくない
思想管理なんてされたくない
教室のなかで暗い皮肉なんて
聞きたくないんだ
先生 子どもたちを放っておいてくれ
だって所詮 壁のなかのレンガでしかないんだ
だってあなただって
壁のなかのレンガの一片にすぎないんだ

"Wrong, Do it again!"
"If you don't eat yer meat, 
you can't have any pudding. 
How can you have any pudding 
if you don't eat yer meat?"

"You! Yes, you behind the bikesheds, 
stand still laddy!"
 
“違うだろ!もう一回だ!”
“肉を食えなければ
プリンは食べられないぞ”
“肉を食わなきゃ
プリンにありつけないぞ”

“お前だよ 自転車置場の裏にいるお前だ”
“おとなしく立ってろ、小僧!”


Another Brick in the Wall Lyrics - Part 3 
(Waters) 1:17

I don't need no arms around me
And I dont need no drugs to calm me.
I have seen the writing on the wall.
Don't think I need anything at all.
No! Don't think I'll need anything at all.
All in all it was all 
just bricks in the wall.
All in all you were 
all just bricks in the wall.

誰かの腕で抱きしめてもらう必要なんてない
癒してくれるクスリも要らないよ
壁の落書きを見たのさ
俺に何か必要だなんて思わないでくれ
違うんだ!
俺に何か必要だなんて思わないでくれ
結局のところ
壁のなかのレンガでしかないのさ
結局のところ 誰だって
壁のなかのレンガでしかないんだ


(Words and Idioms)
derision=あざけり、愚弄
psychopathic=精神病の
thrash=打ちのめす 鞭打つ
Within inches of their lives
=very close to losing one's life; almost to death


日本語訳 by 音時


◆「Part1」では“父親との別離”が歌われています。
主人公“ピンク”は子供のときに父親と離れ離れになりました。

残されたのは家族の数枚の写真だけで“他に何を残してくれたの?”という思いから、自分や周りの人々も所詮“レンガ”に過ぎない存在なんだと絶望感が支配していまいます。映画では教会で祈る母親の横で戦闘機のおもちゃを手に持ち遊ぶ“ピンク”。でも母がなぜ涙を流しているのかわからない。その後“ピンク”は公園に行き楽しそうに遊んでいる子供たちの中に入れてもらいます。でも遊び終わって他の子供が父親と手をつないで帰るところ、ピンクも手をつなぐのですが「お前はあっちに行け」とばかりに拒絶されてしまいます・・・。




◆「The Happiest Day Of Our Lives」=“人生で一番幸せな日”というタイトルはついているもののの映像では学校時代の嫌な思い出。それは教師たちへの嫌悪感
です。

 映画「ザ・ウォール」では“ピンク”が授業中、詩を書いているのを教師に見つかり、それをみんなの前で読まれてしまう、その詩とは「マネー」(アルバム「狂気」に収録。シングルヒットにもなった)の一節だった!そして教師は...家では奥さんに頭があがらない。




◆こうした“経過”のなかで“ピンク”がどうなっていったかが「Part2」の歌詞になります。「教育なんかいらない」「勉強したくなんかない」という趣旨じゃなかったんだなとわかりますね。

 “ピンク”は勉強や学校は好きだったのかもしれません。ただ、陰湿で子どもたちを“pouring the derision”(愚弄し)、教室のなかで“dark sarcasm”(暗い皮肉)を言う教師たちが子ども達を勉強や学校から遠ざけてしまっている、その思いは同じフレーズに収斂されてしまいます。“しょせん僕らなんて壁の中のレンガに過ぎないのだから…”という絶望感です。



(プリンを食べたいなら肉を喰え!~10秒で終わる動画です)


◆そして“Part3”。誰の助けも、ドラッグもいらないんだ!と“ピンク”は叫びます。…すっきりとしない嫌な感じの映像です。





アルバム“The Wall”は計26曲収録されていますが、当初は3枚組での発売を考えていたのを2枚組にまとめた(無理やり?)らしいです。また、1982年には「ピンク・フロイド ザ・ウォール」というタイトルでアラン・パーカー監督、ボブ・ゲルドフ主演による映画も作成されています。

 映画を見るとよりその曲の歌詞の意味がわかったりすることもあるようです。ですので、今回4曲を通して訳をしてみましたが、それだけで何かわかったつもりになるのは…違うんだろうな。時間があるときに再度映画も観て、また“The Wall”もより聴き込んでみて、何かしら新しい感じ方や発見があったら、また記事にもしてみたいと思いました!

◆映画「The Wall」の予告映像。





◆Roger Waters のベルリンのライヴ。 The Happiest Days of our Lives/Another Brick in the Wall Part2 このステージセットすごい!



(この記事で参考にしたページ)
・ピンクフロイド全曲解説(シンコー・ミュージック)