阪神・森下翔太、17号2ラン&初の1試合5打点も「淡々とやってるだけ」
(セ・リーグ、広島3-12阪神、10回戦、阪神5勝4敗1分、28日、マツダ)開始早々、ド派手な一発をぶち上げた。阪神・森下翔太外野手(25)が架けた大迫力のアーチは先制の17号2ラン。両手に残る感触を確かめながら、ゆっくりとダイヤモンドを周った。 「(打球が)上がりすぎたなと思ったんですけど、いい形で打てました。初回に先制できてよかったです」 一回1死一塁で打席に入ると、右腕・岡本の2球目、内角高め146キロを豪快に振り抜いた。乾いた音を残した打球は角度42度で高々と舞い上がり、左翼席上段の看板に直撃。若き大砲らしく、ひと振りで先制点をもたらした。 快音は止まらない。勝ち越し直後の5―3の七回1死三塁でも適時打を中前へ運ぶと、九回1死一、二塁では左翼線を破るダメ押しの2点打。今季8度目の猛打賞&プロ初の1試合5打点と、手が付けられなかった。 打率は2週間ぶりに3割に乗せ(・300)、佐藤に次ぐリーグ2位の座をキープ。打点も「43」と積み上げ、大山をかわして2位に浮上した。肝心のホームランダービーでは、この日16号を放った佐藤輝明内野手(27)に1本差をつけての単独トップ。兄貴分と打撃3部門で1、2位を独占するというハイレベルな争いをチーム内で繰り広げている。 5月には4戦連続無安打もあった。死球の多さにも直面してきたが、それでもグラウンドに立ち続け、状態を戻せるのは自身の体を細部まで理解しているからだ。森下のこだわりは、ビジターゲームの試合前練習では〝足元〟に現れる。野手陣は三塁側ベンチ前でおのおのストレッチに取り組むが、その中で森下だけはただ一人、靴を脱いだ状態で行う。 「自分は足底筋がすごく張りやすい。足裏の感覚をよくするために〝裸足〟でやってます」 昨年のオフ頃から取り入れたルーティンの一つで、ゴルフボールなどを使って足の裏の筋肉をほぐすこともある。「やっぱりけがをしてしまったら意味がない。それに尽きます」。プロ入り後、大きな故障はない。丈夫な肉体も一流選手の証し。打ち続け、チームを勝利に導き続けるために、一切の妥協をしない。 「一試合一試合、淡々とやってるだけ。別に、結果が出たからどうこうというのは特にはない」
そんな言葉も頼もしい。森下がこのまま、キングへの道を突っ走る。(秋葉元)