武雄アジア大学運営の旭学園が決算を公開~経常収支差額は赤字増で厳しい状況に #エキスパートトピ
7月3日、武雄アジア大学を運営する学校法人旭学園は令和7年度の決算を公開しました。
武雄アジア大学は2026年開学。定員140人のところ、入学者数37人、充足率26.4%でした。
旭学園の公開資料によりますと、基本金組入前当年度収支差額はプラス16億2805万円(2024年度はプラス1億2708万円)、総資産は81億4245万円(2024年度はも64億7667万円)と増加しています。
ただし、この点だけで財務状況が改善した、とは到底言えません。
ココがポイント
経常収支差額比率は、13.3%のマイナス(全国平均△7.4%)となっている。
出典:学校法人旭学園「令和7年度事業報告書」 (3)経営状況の分析、経営上の成果と課題、今後の方針・対応方策 ①経営状況の分析(※22ページ) 2026/7/3(金)
近藤憲治/こんどうけんじ/KONDO KENJI@kondokenji
小松市長の出馬が現時点では不透明、今村氏も同様であり、数年後には「誰もいなくなった」となるかもしれません。
出典:石渡嶺司 2026/6/28(日)
今年開学したばかりの大学を身近に感じてもらおうと、武雄アジア大学で学生向けの特別講演会が初めて一般公開されました。
出典:佐賀ニュース サガテレビ 2026/6/29(月)
エキスパートの補足・見解
武雄アジア大学開学にあたり、武雄市・佐賀県は旭学園に対して、約19億5531万円の施設設備補助金を支出しています。
その分が入っただけで、実態としては悪化している、と見る方が自然でしょう。
近藤憲治氏はX投稿で、
「最大の問題は、経常赤字の急激な拡大である。経常収支差額は前年度の△1億184万円から、令和7年度は△2億6,885万円へ悪化した。経常収支差額比率は△5.3%から△13.3%へ落ち込み、全国平均の△7.4%を大きく下回る」
と指摘しています。
学校法人旭学園の事業報告書でも、「経営状況の分析」の中で、
「貸借対照表を見ると総資産の額は徐々に低下傾向にあったが、武雄アジア大学の建設により大幅に増加したものの、結果的には減価償却分を全ては賄えていない」
と、厳しい状況を認めています。
武雄アジア大学では6月に講演をした医師・作家の鎌田實氏は、
「武雄アジア大学は3、4年かかると思うが、住民との交流を学生たちに考察していただけるチャンスが出てくると、“武雄に残りたいな”という若者が増えてくる」(佐賀ニュースサガテレビ記事より)と話しました。
「3、4年」持つのかどうか、今後も厳しい経営が続きそうです。