第19話

【💛🍼】熱の時だけは別人です
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2026/05/09 12:10 更新
Side あなたの下の名前
あなた
ただいま〜
シーン………
あなた
…あれ?
いつもなら「あなたの下の名前、靴は揃えて」「手洗いうがいを先に」
って声が飛んでくるのに、今日はなぜか静かだった
仁人は一体どうしたんだろう?


そう思いながらリビングに行くと、ソファーの上にこんもり布団の山ができていた
あなた
仁人…だよね?大丈夫?生きてる?
Y.Jnt
あ…あなたの下の名前…おかえり…
ひょこっと出てきた彼の顔はりんごみたいに真っ赤だった
髪はボサボサだし目はとろんとしてる
普段のアイドル姿とは大違いだった
Y.Jnt
ごめん…俺今風邪で…熱出てるの…
あなた
風邪!?仁人が風邪なんて珍しい…
熱はいつから出てるの?
Y.Jnt
あなたの下の名前が行った後俺も仕事してたんだけど…途中からしんどくなって病院行ったら風邪だった…
あなた
なるほどね…熱測った?
Y.Jnt
まだ…
あなた
じゃあ今測っちゃおう
はい、体温計
Y.Jnt
ありがとう
ピピッ 38.5度…
あなた
結構高いな…
冷たいタオル持ってくるから待ってて
離れようとしたら私の手首を仁人の手が掴んだ
Y.Jnt
……待って、行かないで……
あなた
すぐに戻るってば それに冷やさないと熱くてしんどいでしょ?
Y.Jnt
いい…水よりも、あなたの下の名前がいい…
あなた
!?!?
Y.Jnt
あなたの下の名前の手…冷たくて気持ちい…(手を頬に擦り寄せる)
あなた
Σ(°꒫°๑=͟͟͞)➳♡ズキュン
…え、何この破壊力……!?
普段は全然甘えてこないのに、今日は別人みたい
あなた
じ、仁人、すぐ戻るからちょっとだけ待ってて? そしたらいっぱい甘えてもいいから
Y.Jnt
…いいの?
あなた
うん だから寝てて待っててね
Y.Jnt
んぅ……わかった…でも、早く帰ってきてね…
大急ぎでタオルを冷やしてお粥を作って戻ると、仁人は普段私が使ってるクッションをぎゅっと抱きしめて待っていた
あなた
お待たせ〜…ってそれ、私のやつ?
Y.Jnt
ん…あなたの下の名前の匂いするから…
俺ねぇ、あなたの下の名前の匂い大好きなの
あなた
っ// そ、そっか
お粥作ってきたけど食べれそう?
Y.Jnt
食べる…けど、あーんしてくれる?
あなた
…えっ?
Y.Jnt
手に力入んなくて震えちゃうから持てないんだ…ほら、あー(口開ける)
嘘おっしゃい。私の手首を掴んだ力、結構強かったじゃん。


でも、期待に満ちた目で口を開けて待ってる彼の顔があまり
にも可愛すぎて、もう降参するしかない
あなた
…分かったよ はい、あーん
Y.Jnt
(´~`)モグモグ…ん、美味しい
あなた
お粥熱くなかった?
Y.Jnt
大丈夫だよ あなたの下の名前が作る料理は全部美味しいから
仁人はふにゃふにゃと眉を下げて微笑むと、私のお腹辺りに顔を埋めた
Y.Jnt
…ねぇあなたの下の名前、
あなた
ん?
Y.Jnt
俺のこと、嫌いにならない?
あなた
嫌いなわけないじゃん
どうしてそんなこと訊くの?
Y.Jnt
…だって、いつも小言ばっかだし…理屈っぽいし…そういうのよくないのかなって思って…
Y.Jnt
それに…普段甘えたりしないからさ、愛想尽かされてるって思われてたら…って
あなた
仁人…
ずっとそんなこと思ってたんだ
普段そんなこと言わないのに、今日だけはいつになく素直
私は彼の頭をそっと撫でた
あなた
…仁人のこと、絶対嫌いにならないよ
ちょっと過保護なのも、ツンデレなとこも、全部大好きだから
Y.Jnt
…ほんと……?
あなた
うん でも、もっと私に甘えてきてほしいな
どんな時でももっと私を頼ってほしい
Y.Jnt
…分かった…これからはもっと甘える…
あなたの下の名前…俺が寝るまで、ずっとここにいて…
あなた
私はずっとここにいるよ
逃げたりしないから安心して
Y.Jnt
ん…ありが、と……
そのまま安心したのか、仁人は私の腰をぎゅっと抱きしめたまま眠ってしまった
すぅ、すぅ、とリズムよく寝息が聞こえてくる


私は、熱が下がった後に彼がこれを思い出して、顔を真っ赤にするのを想像して少しだけ意地悪く笑った
あなた
…早く良くなってね、仁人
そうつぶやくと、彼から「あなたの下の名前…大好き……」と小さく寝言が聞こえた気がした

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