巨人・ウィットリー「米国じゃありえない」日本の文化に驚きと称賛 6回1失点の好投生んだ力に
◆JERAセ・リーグ 中日1―0巨人(3日・バンテリンドーム) 渾身(こんしん)の直球をはじかれ、巨人のフォレスト・ウィットリー投手(28)は思わず天を仰いだ。0―0の6回2死二塁。サノーに左中間への先制打を浴びると、膝に手を当て、悔しさをこらえた。援護に恵まれず、わずか1失点で4敗目を喫したが、6回100球の力投で先発の責務を全う。「コントロールで苦労したけど、試合をつくれたのは良かった」。決して下を向く内容ではなかった。 【写真】身長201センチ!スーツ姿も超絶イケメン! 荒れ球も武器に変えた。約2か月ぶりとなるバンテリンDのマウンド。3回まで毎回の四球を許すなど制球に苦しんだ。しかし「回を追うごとに修正できた」と少しずつ順応し、3回以降の四死球をわずか1にとどめた。2回、3回には来日最速を更新する158キロを計測。「真っすぐは感触がよかった」と速球を生かし、イニング数を上回る9Kをマークした。 球場外でも日本に適応している。通勤で頻繁に電車を使う右腕は、登板前日も新幹線で名古屋入り。その際、マナーが保たれた駅や静かな車内に衝撃を受けた。「米国じゃありえない。公共の場所でもお互いを思いやるところが素晴らしい」。今では大きな声で話している人を車内で見かけると、少し気になってしまうという。公私ともに新しい環境になじむ能力の高さが、この日の好投を生んだ。 4月初旬に4・91だった防御率は、この日で2・51に向上。「日本の野球がどんなものか分かってきた」と4試合連続のクオリティースタート(QS=6回以上自責3以下)を達成するなど役目を果たしている。「迷いがあると球がばらけてしまう。自信を持って投げたい」。本領発揮はまだここからだ。(北村 優衣)
報知新聞社