「みんなタケノコを15年間も出荷できなくて、もうあきらめているんですよ」
地元で伺ったこの一言をきっかけに、15年間止まっていた時間を動かす挑戦をしています。
タケノコ、山菜、きのこ。福島の山が育む「山のめぐみ」は、その一部について基準値を上回る放射線量が検出されてしまうことを理由に、県内で広く出荷・販売が制限されています。
震災から15年が経ち、実際には基準値を下回るものも多いのに、一部に基準値超えが出てしまうことで、地域全体が出荷できなくなってしまう。
この不合理な状態が、今なお続いています。
「これはおかしい。出荷したいものを一つひとつ検査して、基準値を下回るものは出荷できるようにするべきだ」
私は、自民党の復興加速化本部の場で、このことを繰り返し強く訴えました。
その結果、今年の6月に出された本部提言のなかに、「個体検査による出荷制限の解除を進める」との方針を盛り込むことができました。
これまで打ち出されてこなかった方針であり、大きな前進です。
一方で、個体検査による出荷を実現するには、県や市町村、JA、そして現場で働く皆さんのご協力が不可欠です。
そこで今は、平日も地元に帰り、これらの皆さんにご協力のお願いに走り回っています。
山のめぐみの出荷制限は、単なる経済的利益の問題ではありません。人の尊厳の問題です。
山に入ってタケノコを採り、それを出荷することを楽しみにしていた方々が、15年前のあの事故を境にその楽しみを奪われました。
止まってしまった時間を、ここで動かさなければいけない。
山のめぐみを採っていた方々が奪われた尊厳を、必ず、取り戻します。