仙台放送常務が昇格前に部下の女性社員にセクハラ 親会社「フジ・メディア・ホールディングス」も事実認定

仙台放送の本社

 部下の女性社員にセクハラをしたとして、仙台放送(仙台市)が同社の60代の男性常務を、役員報酬一部返納の処分にしていたことが29日、関係者への取材で分かった。同社は個人情報の保護を理由に、処分を外部に公表していない。

 複数の関係者によると、男性が取締役だった2022年ごろ、女性社員にセクハラに当たる行為をしたとみられる。女性社員が所属長を通じ被害を報告したものの、ハラスメント専門の部署で諮られず、男性は24年6月、常務に昇格した。

 25年夏ごろ、親会社のフジ・メディア・ホールディングス(FMH、東京)の通報窓口に情報提供があった。FMHはセクハラの事実を認定し「仙台放送のガバナンス体制に疑義が生じた」と指摘。26年4月に関係者の処分と社内開示、再発防止策の策定と実施を仙台放送に勧告した。

 仙台放送は5月8日の常勤役員会で、常務の役員報酬の1割を2カ月返納する処分を決めた。コンプライアンスを担当する別の常務も、セクハラ行為の事実確認を怠り、適切に対応しなかったとして厳重注意の処分を受けた。

 同社は6月12~19日、社内のイントラネットに常務2人の名前を伏せ「取締役」として処分を開示した。河北新報の取材に同社は「個人情報保護と人権尊重のため、個別の事案に回答できない」としている。

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