※魔法学校パロ あなたの下の名前ちゃんとsyntさんは同学年(別の寮)※
Side あなたの下の名前
窓から月明かりが柔らかく差し込んでくる
私はそっと窓を開けて、夜風に身を委ねた
私は夜のこの静かな天文塔が好きだ
自分だけの秘密基地みたいに思えるから
ほんとは消灯時間もとっくに過ぎてるし、こんなとこ来ちゃいけないんだけどね
いつものように鼻唄を歌ってると、後ろに気配を感じた
真っ赤なローブを羽織る彼は壁にもたれたまま軽く笑った
さらっとそういうイケメン発言するから心臓に悪い
私は火照る顔を見せまいと月をもう一度見つめた
舜太と私は同い年 入学時から1位を競ういわばライバルだ
彼は優等生で、魔法使いの家系というのもあって皆に慕われてる人気者で、先生からの信頼も厚い
いつも余裕があって何でもできる“王子様”なのに、なぜか
私の前でだけは、ちょっと意地悪だ
……図星だった。
今日の魔法実技でミスって落ち込んでたから来たのも
そんなとこまで見られてるなんて知らなかった
舜太は私の隣に立つと、いきなり「あっ!!」と声を上げた
思わず肩を叩くと、彼はくすっと笑った
…え、今、なんて…。
舜太はローブを私にかけると、王子様みたいに私の前に
ひざまずいた
月明かりがスポットライトのように彼を優しく照らし出す
私を見上げる瞳に真ん丸な月が映ってるのが見えた
監督生のバッジが月光を反射してきらりと輝いている
…ずるい。こんなの、断れるわけないじゃん。
その一言で、彼の表情が一瞬で崩れ落ちた
ローブと同じぐらい耳が真っ赤に染まってく
立ち上がった舜太に優しく抱きしめられる
彼の腕の中にすっぽり収まって見上げると目が合って、互いに照れ笑いした
そっと互いの唇が触れるだけのキス
一瞬だったけどとても甘くて、熱くて、ずっと忘れない味がした
笑い声が夜に溶けていく
真ん丸な月の光よりも、魔法よりも今確かなのは、
彼から伝わってくる優しい温もりだった
2周目も無事終了しました〜!
アンケートへのご協力ありがとうございました(*^^*)
次からは気まぐれで作品投稿していきます!
もしかしたら作品に偏りが出るかもしれませんが、そこは
ご了承ください🙇♀️
次回もお楽しみに(*^^*)
総☆数が110を突破しました!ありがとうございます🥹🙏
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。