【設定公開】現役VSingerが教える歌枠のやり方・設定
この記事は設定部分は全部無料で読めます💐
はじめに
こんにちは!Figaroです。
私はVtuberとなってから6年、毎週2〜3回歌枠をしています。
今回はそんな私の歌枠環境や設定を丸ごとご紹介します!
▼ Youtubeでも解説動画を投稿しました!
映像の方がわかりやすいと思うのでぜひご覧ください💡
※こちらの記事はDAWやプラグイン等の導入から使い方までをある程度理解している方へ向けた【中級編】となっています。
※このページはAmazonアソシエイトの広告を含みます。
この記事を投稿した理由
なぜこの記事を作ったかというと、私も以前「もっと良い音質で歌枠をしたい!」と思った事がありまして。
その際Youtubeやnote等で調べてみても、自身の求めている情報に合致するものになかなか出会えなかったんですよね。
似たような内容だと「ボーカルミックスの方法」が1番近いのかなと思いますが、実際に検証していると「歌枠とミックスって同じようでちょっと違う」と感じる事が多くて…。
私の設定が必ずしも正しいとは言えないのですが(ここ大事)
少なくとも「6年以上歌枠をしているVsinger」として培ってきた知識や経験は何かしら活かせるものがあるのではないかと思い、今回記事にしようと思い至りました。
よければご自身の環境と照らし合わせつつ、「これは使えそう!」といったポイントがあれば取り入れて検証にお役立ていただけましたら幸いです。
1.使用機材とスペック紹介
Figaroが実際に活動で使用している機材はこちらです。
①マイク:AMATERAS 8097[S]
②インターフェース(IF):RME Fireface UCXⅡ
③DAW:Studio One Pro 7
④ポップガード:JZ Microphones ユニバーサル・ポップフィルター
機種まで揃える必要はありませんが、これらの機材は最低限必要なものだと思ってください。
(※必ずしもこのスペック以上の機材じゃないとダメ!といった意味ではなく、マイクとIFとDAWとポップガードは必要だよ!といった意味です!)
マイクはダイナミックでもコンデンサーでも大丈夫ですのでご自身の環境に合わせてください。
また、インターフェースは「ループバック機能」が搭載されているもの、そして「入力チャンネルが2つ以上あるもの」を選べば問題ないかと思います。
DAWは「Studio One Pro 7」を使用しています。
他のDAWでも基本的には同じような機能があると思うので、他のDAWをお使いの方は調べながら設定してみてください。
Studio Oneは先日無料版がなくなってしまったのですが、サブスクプランもありますので、どうしても環境を合わせたい方は検討してみてください。
続いてPCスペックは以下の通りです。
・プロセッサ:Intel Core i9-10900K
・実装RAM:128GB
・GPU:GeForce RTX 3070
・ストレージ:1TB NVMe SSD+内部SSD(2TB)+外付けSSD(1TB)
この中で特に気にするべきはプロセッサ(CPU)かなと思います。
私の環境である程度問題なく動作しているので 、これ以上のスペックがあれば問題ない….はずです。
2.インターフェースの機能設定
インターフェース自体の機能設定はこんな感じです。
おそらくどのインターフェースでもこうして設定できる場所があるかと思います。
ここで確認しておくのは以下の項目です。
・バッファサイズ:96サンプル
・サンプルレート:48kHz
バッファサイズは数値が上がってしまうとどうしても歌声のモニターにラグが発生して歌いづらさに繋がってしまうので、どんなに長くても256サンプルには収めるのが理想的です。
もし配信中に音飛び(プツプツ音)が発生する場合は、128 サンプルに上げてみてください。
逆にPCスペックに余裕があり、極限まで遅延を削りたいなら64サンプルを試すのもアリですが、96サンプルが最も安定して低遅延を楽しめるかと思います。
3.インターフェースのルーティング
RME特有の画面なのですが、RME Babyface Pro FSをお持ちの方は大体同じ感じだと思うので参考にしてみてください。
RMEのTotalMixでは上段・中段・下段に分かれており、それぞれの音のルートを決めることができます。
<上段>
まず歌配信ではDAW上でモニターONにして自分の声を聞くため、TotalMix上で声の返しを聴く必要はありません。なのでマイク入力の「Phone」は上げる必要はありません。
<中段>
中段はデスクトップ上で流れている音量の調整が可能です。
この音はヘッドホンで聞く必要があるため「Phone」のスライドボリュームを上げておきます。
また、この部分をループバックでOBSに乗せる必要があるため「ADAT 1/2」も上げておきましょう。
<下段>
この部分に中段から送られてきた音源とDAW上での自分の声が乗るわけです。
最終的にはこの音声をOBSに反映させますので、ここで「Loopback」をONにします。
「TotalMixやDSPプラグイン内でエフェクトをかければ良いのでは?」と思うかも知れませんが、個人的にはDAW上で全てのエフェクトを一括で管理できるのが楽なので、この辺はお好みで試行錯誤してみても良いかもしれません。
4.DAW構成
ここではStudio One Pro 7の構成をご説明します。
まず基本的な設定の確認ですが、メニューバーのStudio One ⇒ オプションで確認ができます。
ここで、IFのデバイスブロックサイズとサンプルレートが確認できます。
隣のプロセッシングタブではDAW内でのプロセスブロックサイズが確認できます。ドロップアウト保護は「最小」に設定してください。
それでは歌配信用のプロジェクトを作成しましょう。
・サンプルレート:48kHz
・解像度:24Bit~32Bit Float
プロジェクト作成後、歌唱用トラックを作りプラグインを入れていきます。
以下のプラグインを上から順にインサートに入れていきます。
①ノイズ除去
②ディエッサー
③EQ
④コンプレッサー (私は2つ重ねています)
⑤リバーブ(FXチャンネルを作ってセンドに追加する)
プラグインにはそれぞれ固有名詞があるので「なんじゃこれ?」となりがちですが、私が使用しているプラグインではなくても上記の通称で検索すれば色々と出てくるので、自分にあったものやフリープラグイン、またYoutubeで解説動画が多いものを選ぶのも良いかと思います。
お好きなものを導入して検証してみてください。
①ノイズ除去
ノイズ除去プラグインはiZotopeの「RX10 Voice De-noise」を使用しています(現在はRX12が最新版のようです)。
私は無償配布していた時にもらいました。RXシリーズはたまに無償配布してくれるので激アツ!
無償配布が始まったら大体Xで話題になることが多いので、その際はもらっておきましょう。
②ディエッサー
続いてディエッサー。こちらは「さしすせそ」などの耳に刺さるような歯擦音を減らしてくれるプラグインです。
Wavesの「RDeEsser(Renaissance DeEsser)」を使用しています。
③イコライザー
https://sonicwire.com/product/C2637
イコライザーは「KIRCHHOFF-EQ」を使用しています。
個人的にはこれが使いやすくて大好きです。
正直、EQは無くてもいい気がします(特に使い方が分からないうちは)。
使うとしても、ハイパスフィルターで80~100Hz以下の不要なノイズを消すに留めるくらいでも良いかもしれません。
※EQの設定は歌声によってかなり違ってくるため、あえて詳しく説明いたしません。
④コンプレッサー
コンプレッサーは私は2つ挿しています。
いろいろ試行錯誤した結果この2つに落ち着いています。
ひとつめはWavesの「CLA-2A」。
うまく説明できる自信がないので簡単にお話しますが、ボーカルのコンプレッサーで割と有名なやつです。
そしてもうひとつがWavesの「RCompressor(Renaissance Compressor)」。
CLA-2Aでやわらかくコンプをかけ、RCompressorでしっかりとかけている感じです。
⑤リバーブ(センド)
https://valhalladsp.com/shop/reverb/valhalla-vintage-verb/
そして最後にリバーブ。
リバーブはFXチャンネルを作成し、それをセンドの方に入れます。
「リバーブはインサートではなくセンドに入れろ」っていうのは、以前少しミックスを勉強した際にそうした方がいいと学んだ記憶があるのでセンドに入れてます。
このセンドをON /OFFにすることで歌う時だけリバーブをかけることが可能です。
使っているのは「Valhalla VintageVerb」です。
動作が軽いしリバーブの質感も好きで使っています。
プレート系を1つ、続いてホール系をもう1つ入れています。
上記のプラグインを挿したトラックのモニター(青いスピーカーマークの部分)をONすると歌声を出すことができ、OFFにすればミュートできます。
(歌の間奏でミュートできるので超楽なのですが、ショートカットがうまく使えなくて手動でON/OFFしてます。)
また、リバーブをかけたい場合は歌声をのせるトラックの「センド」の左側にある青い電源マークをONに、MCに戻る場合は電源マークをOFFにすると切り替えが可能になります。
リバーブが大きすぎるかな?と感じる際はリバーブの入ったFX チャンネル側の音量スライドバーを下げれば控えめにもできます。
以上がDAW上での設定です。
最後はこれをOBSにのっけていく作業になります。
5.OBS設定
まずOBS上での設定ですが、音声ミキサーを使用するのでメニュータブからドック → 音声ミキサーをチェックして表示しておきましょう。
次に設定 → 音声 → メーターの部分のピークメーターの種類を「トゥルーピーク(CPU使用率高い)」に設定します。
この設定で視聴者さんのスピーカーで鳴る『本当の音量』が正確にわかるようになります。
CPU使用率が上がってしまいますが、メリットとしては「視聴者の耳に届く直前の本当の音割れ(デジタルクリップ)を確実に防げること」らしいです(調べました)。
そしてサンプルレートはIF・DAWと同じく「48kHz」に設定してください。
さあ、ここから音声をOBSに載せていきましょう。
ソースから「音声入力キャプチャ」を作成し、プロパティを開きます。
ここの音声を「ループバックで聞こえる音声」に設定します。
RME Fireface UCX2では「SPDIF/ADAT(1+2)」という名称になっています。
①Youtube等で流しているカラオケ音源
②DAW上でモニターをONにして歌っている音声、
その2つの音声をループバックで乗せるといった仕組みになっています。
これだけだと少し音が小さいことが多いので、OBS上でさらにフィルタをかけていきます。
作成した「音声入力キャプチャソース」を右クリック→フィルタでフィルタ設定ウィンドウを開けます。
左下「+」から「VST 2.xプラグイン」を追加し、導入したプラグインを選択してください。
まずは音量をあげる目的としてプラグイン「MJUCjr」(エムジュークジュニア)を使います。
これはフリープラグインで使いやすいのでおすすめです。
また、こちらはもともとコンプレッサーなのでコンプをかけることも可能ですが、ここでコンプをかけると歌声だけでなくカラオケ音源にまで影響してしまうので気をつけてください。
右側の「MAKE-UP」で音が割れない程度に音量を上げます。
「じゃあ最初からマイク側の入力をあげればいいんじゃない?」と思われるかもしれませんが、歌っている時に自分の声の大きさやカラオケ音源とのバランスに納得がいかないと、自分の歌の良さが最大限引き出せないと思っています。
なので自分のモニターの音量はそのままに、OBSで皆さんに聞こえる音量を上げるといった仕組みにしています。
(正直なところなぜか昔からこのやり方でやっていて、今更変えるのが面倒だなという気持ちもあります…。)
続いて、音割れ防止のために「LoudMax」というプラグインを入れます。
こちらもフリープラグインで、コンプレッサーらしいのですが私はリミッターとして使っています。
まず最初に真ん中のISPボタンをONにします。
これはデジタル上のピーク(ISP)を正確に検知し、クリップしないように自動制御してくれるそうです。
ただしこちらもCPU負荷が上がってしまうため、ご自身の環境によってON/OFFを切り替えてください。
次に下の方のスライダーをほんの少し左にずらし、Outの数値を「-1.0〜-1.5dB」あたりに設定しています。
この設定をすることで、それ以上は音が大きくならないよう制限をしてくれます。
上のスライダーはThresholdとなっていて、下げるほど音量が大きくなっていきます。
MJUCjrで音量を上げていればここは触らなくてもよいかなと思います。
完成!ワンポイントアドバイス
これで歌枠の設定完了です!お疲れ様でした!!
最後に少しだけ歌う時のワンポイントアドバイス?をまとめておきます。
音量のバランスはどれくらいか?
音量のバランスはOBS内の音声ミキサーで都度確認しています。
ミキサー上でカラオケ音源がだいたい「-15〜-10dB」くらい(緑と黄色の間くらい)、歌声は「-10〜-2dB」くらいになっているのを確認しながら歌っています。
遅延(レイテンシ)対策について
インターフェースのループバック機能を利用したこの歌枠では、バッファサイズの設定に問題がない限り、基本的にはカラオケ音源と歌声に遅延はないはずなので割愛します。
OBS上で「音声入力キャプチャ」「音声出力キャプチャ」に分けて歌配信をする場合の大体の設定値は初級編でお話できればと思っていますが、このやり方は本当に面倒なので基本的にはおすすめしません。
YAMAHA AG03などを購入してループバックで歌った方が圧倒的に楽で音質も悪くないので是非ご検討ください。中古でもめっちゃめちゃ出品されています。
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今回ご紹介した設定や知識が、皆様の活動のヒントになればこれ以上に嬉しいことはありません。
ここからは
✦ Figaroが配信で実際に使用しているプラグインの詳細な数値。
✦「ここで差がつく!」と私が考えているこだわりポイント
をまとめています。
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ここまでご覧くださり誠にありがとうございました!
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それではまた歌枠でお会いしましょう💐
Figaro
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