中東情勢による建設資材の高騰により、入札が不調になった和歌山県印南町の統合中学校の建設工事について、町は23日、再入札に向けて事業費を見直し、予定価格(税込み)を6億3690万円増の49億8190万円に増額したことを明らかにした。それに関連して補正予算の追加議案を6月定例会に提出し、原案通り可決された。
予定価格はグラウンドや駐車場、テニスコートなどを含めた校舎の建設工事費。10日にあった工事の入札は、6業者が応札したが、いずれの入札価格も、予定価格の43億4500万円(税込み)を上回り、落札者が決まらなかった。
町は予定価格を見直し、増額分は消費税などを含めて7億1500万円の増額となるところを、一部の駐車場の整備工事や車止めブロックの設置などを削除することで価格の引き下げを図った。
7月20日前後をめどに再度入札をし、元来通り2028年4月開校を目指す。
予定価格は本年度分と来年度分で予算を分けており、本議会には来年度分を当初の限度額23億9987万円から6億3690万円増の30億3677万円に変更する債務負担行為補正の議案を提出した。
質疑では堀口晴生議員(無)が、町民への説明の要望とさらに増額する可能性への不安を訴え、世界情勢を見ながら考えるべきとして開校を急ぐ必要性があるのか質問した。
平尾潔司教育長は「保護者や住民らに説明したところ、早く進めてほしいという声ばかりだった。印南町の未来への投資となる。子どもたちにより良い学習環境をつくっていきたい」、日裏勝己町長は「住民の熱い思いを考えた時、28年開校がベスト」と答えた。
◇
印南町議会6月定例会は一般会計補正予算など17議案を原案通り可決し、24日に閉会した。
工事請負契約については、稲原防災センター(印南原)の改修工事請負契約締結案が盛り込まれた。
稲原防災センター改修工事の契約金額は5960万6800円で、指名競争入札により谷口組(御坊市)と契約する。改修は太陽光発電と非常用電源設備、トイレの洋式化、防災備蓄倉庫の整備などで、避難所機能を強化する。年内中に主要工事を終える見込み。