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The Works "夢" is tagged "腐術廻戦" and "虎日".
夢/Novel by インプラント紳士

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再熱した時に色々書こうとして断念して唯一出来上がった死ぬほど短い虎日です。

多分宿儺戦前か、原作終了後ぐらいのふんわり時空

いたどりくんに好意を向けている自分に嫌気が差すぴろみってめちゃくちゃ最高だと思います。

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 明晰夢、というものなのだろう。夢を見ている自覚をしたと同時に夢ならば別にいいかという楽観を覚えてしまい、いつの間にかいる誰かから触れられるのを受け入れてしまう。久方ぶりの人肌に気が緩んだのだろう。
 そんな事を考えていれば傷だらけの手が冷えた己の身体に触れて、熱を分け与える。その温もりが心地良くて小さく声を漏らしてしまう。想像よりも耳に入った声が聞くに堪えない甘さを滲んでいて、羞恥を覚える。唇を強く噛んで耐えようとすれば親指で唇を撫でられる。それに驚いて思わず口を開けば口内にその指が入り込んでくる。
 唇を噛むのを止めさせるためだろうと理解はすぐに出来たが、これでは声を抑えられない。抵抗するが、いとも簡単に抑えられてしまう。
「日車」
 名前を呼ばれ、目が合う。
「日車」
 もう一度名前を呼ばれて、ようやく目の前にいる相手が誰かを理解した。
「いた、どり、」
 まだ幼い少年であるにも関わらず、愛おしそうに目を細めるその顔には色気が滲んでいるように感じる。思考に意識が奪われていると顔が近づいてくる。息が肌に触れる。唇が触れる。熱い舌が、伸びて、きて、
「は、ぁ、」
 荒い呼吸と激しい動悸で目が覚めて、震えながら身体を起こす。目の前に虎杖はいない。いるのは自分一人。途端に襲ってくる心細さと罪悪感を掻き消すように手の中にガベルを出して質量を感じて、気を紛らわせようとする。
「………………俺、は、」
 彼に、虎杖悠仁に向けている感情が一つだけでない事に気がついて、自分のどうしようも無さに嫌気が差す。
「これ以上、罪を重ねるつもりか?」
 自嘲するも、問いは無い。当然だ。自分も、共にいるジャッジマンも返事をしてくれないからだ。

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