ナフサの質と価格-5月の急変
5月貿易統計、中東産ナフサが前年同月比で9割減、米国産ナフサが約7倍、全体としての量は前年90%と回復基調にあるものの、2つの大きな課題があります。
一つは質の変化。日本の石化プラントは石油同様、中東産の組成を前提に設計・運用されてきました。アメリカ産の軽質ナフサでは芳香族(シンナー、塗料の原料)の生産得率が低く、需要が落ちていなければ、一部製品輸入に頼らざるを得ません。
そしてもう一つは価格。数量は10%減なのに、輸入総額は990億から1,770億、単価は約2倍。6月に入り、アジア方面の需要減退を起因に価格が下がりましたが、それでも前年比で高い水準にあり、円安も手伝って価格動向は気が抜けない状況。
中東産大幅減と米国産大幅増という構造変化による影響を引き続き注視していきたいと思います。