流行に与せず、理念を玩ばず。歴史の堆積と人間の経験に学び、急進と虚無の双方に抗ふ——駒場より発する、静かなる保守の言論。
社会は設計図ではなく、世代を超えて織り上げられた織物である。継承されてきた制度と慣習のうちに、机上の理性が及ばぬ知恵が宿ると考へる。
変革を拒むのではない。破壊なき改良を尊ぶ。革命の熱狂よりも、検証に堪へる小さな歩みを選ぶ。これこそ持続する自由の条件である。
人は不完全な存在であり、完成された社会など到来しない。ゆえにあらゆる権力を懐疑し、寛容と節度のうちに共同体を保たんとする。
次号にご期待ください。
批評の神様・小林秀雄の論考。読むことの作法を問うた。要約と速読の時代における「遅い読書」の意義をめぐり、活発な議論となつた。
理想主義と現実主義の往還として外交史を辿り、外交における「保守」の可能性を検討した。
「死ぬ事と見付けたり」の真意を読み解き、伝統が与へる「型」と現代の精神の弛緩について論じた。
國分功一郎訳を底本に、理性が自らの限界を画定する「批判」の営みを精読。難解な論理を一歩ずつ辿つた。
ミメーシスとカタルシスを軸に、悲劇の形式に宿る知恵を検討。形式と自由をめぐる対話となつた。
「伝統と個人の才能」を読み、独創性が伝統との関係に宿るといふ逆説を論じた。
共感覚を題材とした令和の青春小説を、他者理解の隔たりといふ主題から読み解いた。
辺境の歴史から日本といふ共同体の多層性を捉へ直す試み。地域の固有性と連続性をめぐり議論した。
小林 秀雄
村田 晃嗣
ドゥルーズ/國分功一郎 訳
珠川 こおり
講談社現代新書
アリストテレス
T・S・エリオット
原口 泉
立場の左右を問はず、ただ知的誠実さを共有する者を歓迎する。読み、書き、論じ合ふことを厭はぬ諸君の参加を待つ。学部・学年は問はない。
※ 月一回の例会案内と機関誌頒布のお知らせをお送りします。