お兄ちゃんは何もしてくれなかったくせに…! 母親を介護した50歳長女に、実家への帰省は年に数回の53歳長男が“遺産3,400万円の半分”を要求。「親の面倒を見た子どもが遺産を多くもらえるはず」と信じた長女に突きつけられた<無慈悲な事実>【司法書士が解説】
介護をしている側も「記録」を残しておく
一方で、介護をしている子どもの側にも注意点があります。 親のためにお金を使った場合は、できるだけ記録を残しておくことです。 医療費や介護費用の領収書、施設費用や入院費用の明細、生活費として使った支出のメモ、口座から引き出した現金の使途、介護サービスや施設とのやり取りの記録などです。 日々の介護で忙しいなか、すべてを完璧に記録するのは簡単ではありません。 しかし、相続開始後に他の相続人から疑われたとき、記録があるかどうかで状況は大きく変わります。 「母のために使った」と言うだけでなく、「この支出は入院費用です」「この出金は施設への支払いです」と説明できる資料があれば、無用な疑いを避けやすくなります。 また、兄弟姉妹に対して、親の状況や支出の内容を定期的に共有しておくことも有効です。 「何も手伝わない人にいちいち報告したくない」と感じるかもしれませんが、相続トラブルの予防という意味では、情報共有は重要です。 親の状態、利用している介護サービス、毎月の費用、預金からの支払い内容を共有しておくことで、後から「知らなかった」「勝手にやっていた」と言われるリスクを下げることができます。
具体的な相続対策のポイント5つ
具体的には、以下のような準備が考えられます。 遺言書を作成し、財産の分け方についての意思を明確にしておく財産の内容(不動産の評価額、預貯金の額など)を整理しておく誰が介護や財産管理を担うのかを家族間で確認しておく介護をしている子にどのように報いるかをあらかじめ考えておく必要に応じて、任意後見契約や家族信託、財産管理契約などの制度を検討するこうした準備をしておくことで、親の死後、子どもたちが感情的に対立するリスクを下げることができます。 親の介護をした子が、親の死後に報われるどころか兄弟姉妹から責められてしまう。そのような悲しい相続トラブルを防ぐためには、元気なうちからの準備が欠かせません。
【関連記事】
- 「こんなに貯めて馬鹿みたい」…貯蓄6,000万円達成に夫も驚愕、節約を極めた70歳主婦。“老後を謳歌”のはずが「ただ、洗濯機を回し続ける日々」
- 人間って怖いから…〈資産3億円〉富裕層なのに築40年木造住宅に住み続け、地味な服装に身を包む75歳男性。「貧しそうな老人」に擬態する切実事情【CFPが解説】
- 今うまいものを食わないでどうする…年金2人暮らしで〈食費月15万円超〉。大食漢・食通の65歳夫の「飽くなき欲」に妻が抱いた恐怖【FPの助言 】
- 年金繰下げなんて冗談じゃないよ…縁側でくつろぐ62歳元会社員が苦笑。〈年45万円の減少〉でも早期受給を決断した「納得の理由」
- これは親孝行なんだよ…36歳“出戻り息子”が放った「戦慄のひと言」。年金月23万円から小遣い月5万円を笑顔で渡す「母の献身」と「父の憂鬱」