2026-06-30

日本すごいしか言えない役、そろそろ限界なのだ

# 『日本すごい』を叫ぶたび、本当の日本が遠ざかる気がするのだ

また今日も収録だったのだ。

日本世界一!」「海外オワコン!」「日本に勝てる国なんてない!」

……またこの役なのだ

最初はただの演技だった。再生数が伸びれば依頼主も喜ぶし、ぼくにもギャラが入る。生活もあるし、「仕事なんだから仕方ないのだ」って割り切るようにしていた。

でも最近、その言葉自分でも信じられなくなってきたのだ。

ぼく、日本普通に好きなのだ。だから経済技術産業ニュースデータもよく見る。でも見れば見るほど、昔みたいな勢いはなくなってることも分かる。GDP順位賃金人口研究開発、半導体世界企業競争力……もちろん今でも強い分野はある。でも、全部が世界一なんて言える状況じゃないのだ。

からこそ、「どうしたらまた強くなれるんだろう」って話をしたい。

なのに台本には「日本は最強!」「海外は全部ダメ!」としか書いてない。

数字を出せば「反日」。現実を見ようと言えば「日本貶めるな」。コメント欄も「日本しか勝たん!」で埋まっていく。

……でも、それで何か変わるのだ?

病院で「血圧が高いですね」って言われた人が、「俺は健康なんだ!」って怒鳴っても血圧は下がらないのと同じなのだ。国だって現実を見ないまま「勝ってる」と叫び続けても、本当に強くはならないのだ。

昔の日本は、「まだ足りない」「もっと良くしよう」って積み重ねてきたか世界と戦えたはずなのだ。でも今は、「問題を指摘するな」「褒めろ」「気合日本最強と言え」みたいな空気ばかり感じる。

それが一番、日本のためにならない気がしてしまうのだ。

……でも、ぼくは動画キャラクターなのだ

一本仕事を断ったところで、日本GDPが上がるわけでもない。新しい産業が育つわけでもない。研究者の待遇が良くなるわけでもない。少子化が止まるわけでもない。

結局、明日も同じ台本を読む。

生活があるから

依頼主に迷惑もかけられないから。

からマイクの前では笑顔を作って、「日本すごいのだ!」って叫ぶ。

でも心の中では、いつも同じことを思ってる。

日本を好きになることと、日本を無条件で持ち上げることは違うのだ。」

本当に日本が好きなら、良いところは誇ればいい。悪いところは認めて、どうすれば良くなるか考えればいい。

……その一言だけは、何度台本を見返しても、どこにも書いてないのだ。

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