遅咲きの左腕が関大の54年ぶり日本一に貢献 今春ブレークの米沢友翔、レジェンド後押し
春の大学野球日本一を決める全日本大学選手権の決勝で関大(関西学生)が慶大(東京六大学)を破り、54年ぶり3度目の優勝を果たした。最高殊勲選手賞に輝いたのはプロが注目する関大4年の米沢友翔(ゆうと)。今春にリーグ戦初勝利を挙げた遅咲きの左腕だ。 今大会5試合中、2回戦を除く4試合に先発。最速149キロを誇るストレートにスライダー、スプリットなどを織り交ぜ、計25イニングを投げて防御率0.72、26奪三振。決勝は発熱のため体調は万全ではなかったが「ここまできたら投げるしかない」。先発を志願し、5回無失点としっかりと試合をつくった。 石川・金沢高出身。関大では1年秋にリーグ戦デビューを果たしたが、その後はけがに悩まされ、3年秋を終えて未勝利。苦しい時期に背中を追ったのがドラフト1位で中日に入団した2学年上の金丸夢斗(ゆめと)。ゆったりとした投球フォームは先輩左腕の助言を受けて習得したものだ。 今春のリーグ戦は関学大戦で被安打1、13奪三振の無四球完封勝利を挙げるなど4勝(1敗)でチームの優勝に貢献。大ブレークの後押しをしてくれたのが54年前に大学日本一に輝いたときの関大のエースで、ドラフト1位で入団した阪急(現オリックス)では剛速球を披露して一時代を築いた山口高志氏だ。現在、アドバイザリースタッフとして投手陣を指導する。 レジェンドからマウンドでの心がけや技術を教わった米沢は「ドラフト1位で(プロに)行くことを考えている」。自分を成長させてくれた先輩たちと同じ道を目指す決意を見せた。