阪神、今秋ドラフトで関大・米沢友翔を上位候補でリストアップ 大学日本一&MVP左腕の中日・金丸2世
阪神は今秋のドラフト会議で関大の最速149キロ左腕、米沢友翔(ゆうと)投手(22)を上位指名候補としてリストアップしていることが24日、分かった。西宮市内の球団施設でスカウト会議を行い、大学、社会人選手を中心にランク付けを実施。今月の全日本大学選手権で関大を54年ぶり3度目の日本一に導いたエースを、今後も複数のスカウトが徹底マークしていく。 大学日本一となった地元のエースを放っておくわけがなかった。スカウト会議が行われ、関大の米沢を今秋ドラフト会議の上位指名候補にリストアップしたことが判明した。 最大の武器は最速149キロの球速よりも打者に速く感じさせる球の切れだ。抜群の制球力でスライダーやツーシームなども操り、全日本大学選手権では4試合に先発し、25回を投げて26三振を奪い、防御率0.72。チームを54年ぶりの優勝に導き、大会MVPにも輝いた。 阪神は球団首脳をはじめ畑山統括スカウト、吉野スカウトらがすべての試合を視察。担当の岡本スカウトは「一番(の武器)はストレート。いいピッチャーです」と評価していた。 昨年までは無名に近い存在だった。石川・金沢高時代は甲子園とは無縁。関大に入学し、1年秋に関西学生リーグ戦デビューを果たすも3年時はけがに苦しみ、昨秋までリーグ戦未勝利だった。だが、今春のリーグ戦で8試合に登板して4勝を挙げて頭角を現すと、勢いそのままに大学日本一となり、7月に台湾・台中で開催される「ワールド カレッジ ベースボール チャンピオンシップ」(WCBC)の大学日本代表に選出された。NPBスカウト陣の評価もうなぎ上りだ。 米沢の潜在能力を開花させたのは、阪急(現オリックス)で活躍し、阪神2軍投手コーチなどを歴任して、現在は関大でアドバイザリースタッフを務める山口高志氏の手腕だ。山口氏は阪神2軍コーチ時代、伸び悩んでいた藤川球児(現監督)を指導。投球フォームを改造させ、日米通算245セーブを記録する礎を築いた。球団は〝山口門下生〟というところにも注目している。 阪神と関大といえば、通算222勝で監督も務めたミスタータイガース村山実を筆頭に、2006年に希望枠で入団して09年のWBC日本代表にも選ばれた岩田稔(現阪神コミュニティ・アンバサダー)ら縁がある。2年前のドラフト会議では金丸を1位指名して4球団競合の末に中日に交渉権を奪われたが、〝金丸2世〟と評される米沢も魅力十分だ。