「ショックで食べれない」
取り調べを受けた少女は、自分の心情についても記している。
〈なにもしてないのに ショックで食べれない〉
〈どうかお願いします 1日でも早くかえりたいです。お母さんにあいたいです〉
〈何にもしてないのに こんなんになるんですか 自由をかえしてほしいです〉
〈ママ早くあいたい こんなむすめでごめんなさい〉
〈ママあいたい 不安でいっぱい ごめんね えいが行こうね いつもありがとう〉
長時間にわたる取り調べを受け、少女はノートのページがいっぱいになるまで取り調べの様子やつらい心情をつづっていた。その一部は文字がにじんでいた。
「涙があふれてノートに落ちて、文字がにじんだと娘は言っていました」(母親)
取り調べの中で、「飴」を与えるようにやさしい言葉が投げかけられることもあった。
〈おれがせきにんもってけんじさんところにもっていくから ホンマにしんぱいせんでいい。てきにみえるかもしれんけど そんな事する子じゃないってしんじてる おれも言いかたがわるかったな ごめんな〉
これに対して少女は、こうつづっている。
〈きゅうにやさしくなってこわかった〉
〈まけません〉
少女は勾留期限だった6月27日を頼りにしていた様子も記している。
〈ぜったい27日帰ります。〉
〈27日でれるよね、でれないかな〉
だが、取調官は勾留期限を待ちわびる少女の思いを利用するようにこう告げている。
〈27日にバイバイできひんぞ〉
〈すなおに言え、27日に帰されん〉
身に覚えのない容疑を認めなかった少女に対し、神戸地検は27日に神戸簡裁に勾留期間延長を請求し、裁判所は10日間の勾留延長を認めた。弁護団が準抗告を申し立てたところ、勾留延長は7月2日までの5日間に短縮された。
勾留期限前日の7月1日のノートに、少女はこうつづっている。
〈これでさいごのとりしらべとなる〉
〈明日おかあさんに会える〉
しかし、7月2日、神戸地検は神戸地裁に再び勾留期間延長を請求した。この請求は神戸地裁に一度却下されたが、神戸地検が準抗告を申し立てたところ、さらに5日間、7月7日までの延長が認められた。