KDDI傘下の新会社、au PAYアプリ刷新進める 金融2社を7月に統合
KDDI傘下のauフィナンシャルサービス(東京・港)は30日、今後の戦略を表明する記者会見を開いた。同社はKDDI傘下のクレジットカードとスマートフォン決済事業が統合して発足する。意思決定の迅速化を図るほか、決済アプリの刷新などを進める。
新会社として7月1日に設立する。KDDI傘下でクレジットカード事業を展開するauフィナンシャルサービス(東京・港)とスマホ決済サービス「au PAY」を手がけるauペイメント(東京・港)が合併する。
1日付で新会社の社長に就任する長野敦史氏は、記者会見で「戦略の一元化や意思決定の迅速化を図り、市場の変化に対応していく」と合併の意義を説明した。
再編に伴い、27年度以降順次au PAYのアプリを刷新する計画を明かした。具体的な形は検討中だが、顧客のニーズにあわせて各種機能を拡充する方針だ。自律的に作業を行うAI(人工知能)エージェントで各顧客に応じたサポートを目指す。
デジタルガレージと開発した法人向けの決済処理サービス「NESTA」についても、中小事業者や個人事業者向けに展開する考えを示した。事業者の業務をサポートするサービスを順次手がける。
1日からはau PAYアプリからクレジットカード「au PAYカード」の申し込みを可能にする。計1億円相当の共通ポイント「Ponta(ポンタ)」を山分けで還元するキャンペーンも行う。
大手通信各社は近年、金融事業の再編を本格化させている。ソフトバンクグループでスマホ決済のPayPayは、25年にPayPay証券やPayPay銀行を子会社化し連携を強めた。
NTTドコモも金融事業をまとめた持ち株会社を設立し、7月から事業を始める。26年10月には楽天グループが、楽天銀行の傘下にカードや証券事業を集約する。