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本当にカネを返す気があるのか?

松井氏の返金問題はいまだ片づいていない。前出と別の契約者は「業を煮やして金融庁に相談に行った」と明かす。

松井氏は本当にカネを返す気があるのか? 質問状を送ると検察出身の顧問弁護士から電話があった。

―合意書の締結を契約者に打診しているが、返金する気はあるのか? 刑事的な責任を逃れるための時間稼ぎでは。

「私はあくまで代理人ですが、返す気がないならやらない」

―(松井氏が)メディアに提供した資料について弁護士として真偽をチェックした?

「チェックしたが、私一人でやれる範囲には限度がある」

―あなたは松井氏の投資トラブルの後処理をたびたび請け負っているが、元検事として良心は痛まない?

「それは河野さんの評価で、私は私の考えでやっている」

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木下氏に改めて、松井氏とのやりとりの詳細などを尋ねると、「高市事務所においては、週刊誌報道にあるような動画を作成・発信するといったことは一切行っておらず、第三者に依頼したこともありません。松井氏がどのような活動をしていたのか一切承知しておりません」と回答した。

松井氏を知る人は、彼は「人の欲を刺激すること」に長けていると語る。金銭欲や選挙での勝利、スクープへの欲求。「選挙結果は操作できる」という魅惑的なストーリーを描けば、人はのってくる。総理事務所も、メディアも、皆、踊らされた。インテリジェンス強化を掲げる高市政権だが、ちゃんちゃらおかしい。

【こちらも読む】『政権発足以来の大スキャンダル…高市総理「自民党内からも法案大反対」で成立絶望的』

取材・文/河野嘉誠(ジャーナリスト)

'91年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、『サンデー毎日』『週刊文春』の記者を経てフリーに。主に政治を取材している

「週刊現代」2026年7月6日号より

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