西九州新幹線の未整備区間、国土交通省幹部「佐賀駅ルートでフル規格整備がベスト」…県議会特別委で述べる
佐賀県議会の新幹線・地域交通問題対策等特別委員会が29日に開かれ、国土交通省の小林太郎鉄道局次長が参考人として出席した。西九州新幹線の武雄温泉駅(武雄市)から九州新幹線までの未整備区間(約50キロ)について、小林氏は佐賀駅を通るルートでのフル規格整備を「ベスト」と評価し、「考えはこれからも変わらない」と述べた。 【地図】 西九州新幹線の未整備区間
小林氏は「佐賀駅は佐賀の交通ネットワークの拠点。投資効果が大きく合理的だ」と強調。山口知事が「一考に値する」とした佐賀空港近くを通る南回りルートは、空港周辺が軟弱地盤であることを踏まえて「施工技術面から現実的ではない」との見方を示した。
また、フル規格で南回りルートを選択した場合、佐賀市内の新駅は新幹線だけが通ることになる。小林氏は、全国の都道府県庁所在地にある新幹線駅は、全てJR在来線など他の鉄道と接続することも紹介した。
山口知事と国交省事務方トップの水嶋智事務次官は、ルートを特定せずに幅を持たせた形での環境アセスメント(環境影響評価)実施を巡って協議を重ねている。
水嶋氏が来年度予算の概算要求でアセス関連費用の計上に意欲を見せていることに関し、木原奉文議員(自民党)が「アセスの範囲が決定しないと概算要求に含めないのか」と質問したのに対し、小林氏は「地元の合意が得られない形では難しい」と見解を語った。
また、徳光清孝議員(県民ネットワーク)の「ルートを特定しない場合、アセスにどれくらいの期間を想定するか」との質問に、小林氏は「最短でも5年をみてもらえれば」と回答した。
山口知事と水嶋氏は5月26日に国交省で会談した際、6月中に再び会うとしていたが、29日まで公表はされていない。小林氏は両氏の会談の内容は明言を避けつつ、次回の日程について「現状で何も決まっていないと思う」と述べた。