関電幹部が受領したドル札を含む札束、金貨
関電幹部が受領したドル札を含む札束、金貨

100万円分のスーツ

関西電力の社長や会長を歴任した八木誠氏は、森山氏から859万円相当を受領していた。

八木氏の法廷証言や陳述書によると、2001年に30万円相当の商品券を贈られたことを皮切りに、1オンスの金貨10枚、20オンスの金貨1枚、4枚セットの金貨13箱、そして金杯7セットという大量の「財宝」を受け取っている。

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八木氏は、「渡された金品を都度確認していない。いつどの金品を受け取ったか記憶にない。金品は紙袋に入れ、自宅寝室のクローゼット最上段で保管していた」と述べた。

だが、2度受け取ったスーツ仕立券は、実際に費消したことを明かしている。この件について、「現代ビジネス」記者は、関西電力の原発部門にいた社員から「どおりで八木会長のスーツはパリッとして上等だったんだな」という証言を得ている。

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第三者委員会の調査では、スーツ仕立券は1着につき20万円から50万円と評価されており、八木氏は最高で100万円分のスーツを利害関係者から得たことになる。

八木氏は法廷でも「社会的儀礼の範囲」であると抗弁したが、原子力事業本部長への昇進祝いとして受け取った事実は、明らかに儀礼の範囲を超えている。

共同通信が初報を出した際に社長だった岩根茂樹氏は、2016年の社長就任時に150万円相当の金貨10枚を受け取っている。

岩根氏は法廷で「森山氏から紙袋を渡された。他の幹部から『高価な金品かもしれない』と電話があり、秘書が確認したところ金貨だった。秘書がインターネットで調べると150万円相当という話でした。金貨は見ていません。会社の金庫で保管するように指示した」と述べた。

社長就任時の金品贈呈に対し、森山氏側に何らかの「期待」があったと察するのが自然だろう。

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