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日本人MMAファイターTOP10を考えてみる(フライ級)

海外の人間と比べると体格で劣る日本人は、階級制のスポーツになると大きいサイズで活躍することは難しいので、自然と軽量級での活躍が目立つようになる。

ボクシングやMMAなどではそれが顕著に表れている。

なので世界を活躍の舞台とした時に、日本人がまず注目を向けることが出来るのはフライ級やバンタム級になってくるのではないかと思う。

今回はその中でもMMAで日本人が一番期待を向けることができる「フライ級」に的を絞って、独断と偏見でランキングを作成してみたいと思う。

第10位:和田竜光 / 第2代・第4代DEEPフライ級王者


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©︎ONE Championship

ストロー級に転向することを宣言していたので、厳密にはフライ級に含まれないかもしれないが、これまでのキャリアを振り返ればフライ級の選手と言っていいのではないかと思う。

戦績は26-12-2-1となっており、すでに41試合を行っているベテランである。

活躍の場をONE Championshipに移してからは勝ち負けを繰り返していたが、どんな相手にも対抗できるだけのテクニックとスキルを持っており、上手さが光る試合運びを見せる一方で、ハードな戦いにも応じることができるオールラウンダーな選手になっている。

様々な相手に対抗できる力強さや上手さはあるが、勝ち切れない場面も目立ち、あと一歩を寄せ切れない印象と年齢的な部分から第10位にランクした。

第9位:伊藤盛一郎 / 現フライ級キング・オブ・パンクラシスト


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©︎PANCRASE

柔道ベースのMMAファイターである伊藤は極めの強さが特徴的で、直近の5試合は全てリアネイキッドチョークで極めている。

戦績は18-4-2で現在6連勝中。

今年の7月21日に行われたPANCRASEフライ級王座決定戦では特にその強さを見せていた。

対戦相手はタジキスタンのムハンマド・サロハイディノフで、日本人が対抗していくのは難しいのではないかと感じられるような戦いぶりを見せていたサロハイディノフは、僅か3戦で王座に臨む猛者だった。

厳しい戦いとなることが予想されたこの一戦は、その通りタフな試合となったが、この試合で伊藤はサロハイディノフから一本勝ちを収め王座の獲得に成功している。

グラップリングに強くフィジカルもあるタフな外国人選手を相手に一本を極めるというのは中々出来ることではない。

なので個人的にサロハイディノフにこの勝ち方をしたというのは、かなり凄いことだと思っている。

あのパフォーマンスを見ると今後の活躍に期待せずにはいられない。

ただ、これから挙げられる選手と比較すると今は9位の評価に留まることになるかと思う。

第8位:福田龍彌 / 現DEEPフライ級・バンタム級王者


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©︎RIZIN FF

DEEP史上2人目となる2階級制覇を成し遂げたファイターであり、日本のフライ級ファイターの中では比較的珍しいストライカータイプ。

戦績は23-8-1。

打撃が強く勝負強さもある上に、テイクダウンディフェンスなど組みの技術にも長けている。

このタイプのストライカーはこれからのMMAでかなり勢いつけていくことになるのではないかと思う。

神龍誠に敗戦しているのが、ほとんど実力差はないと感じるので、国内はもちろん海外でも活躍できるだけの能力を持ったファイターだと感じている。

第7位:神龍誠 / 第5代DEEPフライ級王者・第10代CFFCフライ級王者


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©︎GONG Kakutogi/Nob Yasumura

若手のホープとしてDEEPやRIZINで活躍し、ケージ・フューリーのタイトルも獲得したレスリング巧者のMMAファイター。

戦績は18-3-1-1となっており、RIZINの大晦日イベントDECADEにも出場が決まっている。

高いレスリング技術を持つ神龍は、そのスキルで相手をコントロールすることに長けており、打撃よりも明らかにグラップリングに特化した選手となっている。

KO/TKOによる勝利は一度もなく、一本勝利が5回の判定勝利が13回とそのほとんどが判定による勝利となっている。

それだけずば抜けたレスリングテクニックとコントロール能力を持っている神龍だが、トップのレベルになると彼のレスリングに対応できる者が多くなり、そこに対応されてしまうと勝ち筋が見えなくなってしまうという引き出しの狭さに難点を抱えているところがある。

そういった偏りは、「ある一定のレベル以上の相手」には勝つことが出来ないという状況を生み出してしまうことになるので、総合力を整えることが今後の課題になってくるのではないかと感じる。

修正が施されることになれば、一気に世界のレベルとやり合うことができる選手へと変貌していくことになるのではないかと思う。

第6位:若松佑弥 / ONEフライ級ランキング2位


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©︎ONE Championship

神龍よりも上に若松を持ってくるというのは大胆なランキングかもしれないが、若松は自身の課題に取り組み、修正をかけてきたことでMMAファイターとしての強度を上げてきた選手だと感じているため、今回この位置にランクすることになった。

その修正された部分として挙げられる大きなポイントは「テイクダウンディフェンス」になるのではないかと思う。

テイクダウンディフェンスでグラウンドの展開を阻止することができるようになった若松は、元々武器としていた強力なストライキングをより効果的に活かすことが出来るようになった。

この腰の強さで海外選手との戦いを制し、2位のランクを守ることに成功している。

海外の団体で今最も王座の獲得に近い日本人ファイターは、この若松佑弥になるのかもしれない。

MMAファイターとしてのスキルが充実し、安定感を得ている若松はONEのベルトを手に出来る可能性を持った数少ない日本人ファイターになっていると感じている。

第5位:鶴屋怜 / UFCファイター・RTUフライ級トーナメント優勝・元フライ級キング・オブ・パンクラシスト


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©︎Getty Images

無敗の日本人UFCファイターである鶴屋怜はとにかくグラップリングが強いという印象。

だからと言って打撃が出来ないわけではなく、KO/TKOによる勝利も一本勝利と同じだけ記録している。

ただその打撃もグラップリング展開の延長上にあるものとなっていることが多く、強いストライキング技術を持っているという印象は今ところあまりない。

戦績は10-0で今年の6月29日にUFC初勝利を挙げている。

世界の強豪たちを倒していくには未だ成熟していない部分が多いように感じる鶴屋は、正にこれからの成長に大きな期待を持つことが出来るMMAファイターになっていると思う。

UFCの王座まで続く階段を登っていく中でどこまで成長し、その能力を伸ばしていくことが出来るのか、その未知数な部分とこれからの選手ということを加味して今回は5位にランクすることになった。

第4位:扇久保博正 / 第6代修斗世界フライ級王者・第8代修斗世界バンタム級王者・TUF24準優勝・RIZINバンタム級JAPANグランプリ優勝


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©︎RIZIN FF

数々の結果を残してきた歴戦のMMAファイターである扇久保博正は、日本のフライ級を代表する選手である。

戦績は27-8-2。

極真空手をベースとした打撃、徹底されたグラウンドコントロール技術、フライ級であればグラップリングの展開で競り負けることは中々無いのではないかと思う。

確かな技術と経験で安定した総合力を身に付けている扇久保は、実力者にも対応できるだけの引き出しを持っている。

派手な勝利は少ない扇久保だが、彼に勝ち切ることもまた難しく、突出した攻撃力を持っていないと攻略出来ない頑強さと粘り強さがある。

そんな扇久保は熟練されたトップファイターと肩を並べる実力者に数えることが出来るのではないかと思う。

勢いのある若手などには負けない実力と経験を積んだベテランファイターが4位にランクイン。

第3位:朝倉海 / 第3代・第6代RIZINバンタム級王者・UFCフライ級ランキング14位


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©︎RIZIN FF

知名度で言ったら恐らくNo.1であろう朝倉海はバンタム級でも通用する桁外れなパワーを持っている。

そのパワーが生み出すストライキングは日本人離れした威力を持っており、クリーンヒットすれば誰でも倒せる脅威的な武器となっている。

腰も強いため、テイクダウンに対するディフェンスにも優れ、福田や若松のようにこれからの時代で活躍していくことが予想されるディフェンス力を備えたストライカーになっていると言える。

持ち前の優れた運動神経が、技術や対応力の成長を妨げている部分があると感じるが、UFCの舞台では成長なくして上にあがっていくことは出来ないと思うので、UFC王者に力の差を見せられたところからどれだけ詰めていくことが出来るのかに注目が集まる。

ただ現時点でも彼の圧倒的な攻撃力を活かせすことが出来れば、UFCのランカー相手にも派手な勝ち方を見せることは出来るだろうと思う。

まだ改善の余地があるとは言え、海外クラスの実力を持った選手であることに違いはないだろう。

第2位:平良達郎 / 元修斗世界フライ級王者・UFCフライ級ランキング5位


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©︎Zuffa LLC/UFC

UFCフライ級ランキング1位のブランドン・ロイバルに惜敗するまでは無敗を維持していた日本の超新星。

あの堀口恭司も認めた実力は本物で、世界でもトップクラスにあることをUFCの舞台で示してきた。

打撃の攻防技術の成長は欲しいところだが、大きなフレームを活かしたグラップリングの技術は一級品で高いコントロール力と極めを持っている。

現状最もUFCの王座に近い日本人である平良達郎は、まだ24才と非常に若いため、今後の成長のことを合わせて考えると、将来的には日本の最高傑作として世界にその実力を示している可能性が十分に考えられる。

無敗のままUFCの王座目前まで駆け上がっていった平良はそれぐらいの逸材であると言えるだろう。

UFCで実力者の力を肌で感じながら、どこまでその可能性を引き上げていくのか。

これからの時代の担う若手エースが堂々の2位にランクイン。

第1位:堀口恭司 / 元RIZINバンタム級王者・元Bellatorバンタム級王者・RIZINバンタム級WGP優勝・現RIZINフライ級王者


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©︎USA TODAY Sports/ロイター

世界トップクラスのMMAファイターである堀口恭司は、所属ジムであるATTの一流ファイター達からもその実力を高く評価され、ATTのPFPと呼ばれることもある。

また、165cmと小柄ながら朝倉海と同様にバンタム級でも通用する破格のパワーを持っており、伝統空手の飛び込みがそこにプラスされることで強烈な一撃を生み出すことができる。

また早い段階で海外に活動拠点を移していた堀口は、世界の技術を吸収する環境を自ら切り拓き、幅広い技術を能動的に取り入れ、自分のスキルを世界レベルへと昇華させていった。

その結果、堀口恭司は大きな総合力を築くことに成功している。

不足していた部分を補うことに成功した堀口恭司は、世界のトップファイターと肩並べる存在となった。

バンタムからフライに戻したことでその能力はより正しく発揮されることになり、世界の猛者でも攻略することが難しい強き王者としてRIZINの王座に君臨している。

過去にUFCとの契約を延長しなかったことなどが影響しているのかどうかは分からないが、デイナ・ホワイトは堀口恭司を改めてUFCに呼ぶことに消極的な姿勢を見せているため、今後どうなるかは分からないが、その話が進むことになれば一気にUFC初の日本人チャンピオン誕生の可能性が高まることになるだろう。

それくらい堀口恭司のMMAの完成度は頭抜けたものになっている。

今回のランキングの2〜10位までの全ての選手に勝つことが出来る可能性を持った世界トップレベルの堀口恭司が、栄えあるランキング第1位で間違いないのではないだろうか。

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コメント

2
ゆう
ゆう

堀口恭司vsパントージャに続き、国内フライ級戦線の現状に関する記事まで書いて下さり、ありがとうございます。濃密な考察でワクワクしながら読ませていただきました。

個人的には、鶴屋がどこまで駆け上がるのか、若松が王座戦でモラエスに勝てるのか、フライ級ではこの2点を特に注目しています。鶴屋のビッグマウスは賛否両論あるかと思いますが、大口を叩く以上は勝ち続けなければ選手価値を保てないため、その点で自らを追い込んで戦いに臨む姿には期待感が持てます。

今回は自分の質問に回答下さりありがとうございました。今後の記事も楽しみにしております!

スポマガ
スポマガ

アラサー格オタさん
いつもコメントありがとうございます!

作成した記事を楽しんで頂けたようで安心しました(笑)
有意義なものとなっていたら嬉しいです。

また私としても興味深い内容だったので、楽しく書くことができました。
ありがとうございます。

フライ級の二人に関しては私もかなり興味深く感じています。

鶴屋怜は物語を進めていくワクワク感を、若松佑弥はボス戦に挑むワクワク感を与えてくれるポジションにいる選手だと思うので、これからの注目度は高いと思います。

モラエスとの再戦が組まれたら熱いですね。

これからもこういった記事を書いていると思うので、よかったらまた読んでやって下さい。

励みとなるコメントありがとうございました!

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