NY円、39年半ぶりの円安水準…一時1ドル=161円90銭台後半
29日のニューヨーク外国為替市場で円相場は一時、1986年12月以来、約39年半ぶりに1ドル=161円90銭台後半をつけた。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測などから、ドルを買い、円を売る動きが進んだ。 【グラフ】過去最大11兆円超える為替介入、効果1か月でほぼ消失
米国とイランによる戦闘終結に向けた最終合意への協議は依然不確実性が高いことから、市場では日米金利差と「有事のドル買い」による円売り・ドル買いが進んでいた。
円相場は2021年の始めには1ドル104円程度で取引されていたが、約5年半で対ドルで3割近く円安が進んだ。25年秋以降は高市首相が金融緩和を進めるとの見方もあり、急速に円売りが進行。今年3月以降は、イラン情勢を背景に基軸通貨のドルを買う動きが加速した。
日本銀行は6月の金融政策決定会合で政策金利を1・0%程度に引き上げることを決めた。利上げした国の通貨は運用益が意識されて通貨高に動きやすいが、市場は6月の利上げを織り込んでいたため、円買いの動きは限定的だった。
中東情勢悪化による原油高の影響で、今後、日本で様々なモノやサービスの値上げが見込まれる。円安による輸入物価の上昇が加われば、国内でインフレが加速する可能性もある。