学長と同窓会長が退席した「異様な選出劇」
6月10日、13時に臨時理事会は始まった。
ところが、瀧上氏は同窓会から提出された「決議書」に一向に触れようとしなかったという。
しびれを切らした宮崎学長が、こう問いただした。
「決議書について何か言うことは」
「読みました」
瀧上氏は、そう一言答えただけだったという。
同窓会の意思を、理事会としてどう受け止めるのか。
なぜ、正式な議題として取り上げないのか。
同窓会長でもある高橋伸治理事も反発し、瀧上氏の議事運営に抗議した。
しかし、瀧上氏は取り合おうとしなかったという。
そこで宮崎氏は、同窓会の要請に沿って、現任理事全員が辞任することを求める動議を提出した。
ところが、この提案も、
「議決を取る必要はない」
として退けられたという。
瀧上氏はそのまま、辞任した内田茂男前理事長の後任を選ぶ議案を諮ろうとした。
ここで、不信感を募らせた宮崎氏と高橋氏は、ついに席を立った。
二人は議決への参加を拒否し、会議室から退出したという。
教学部門のトップである学長と、卒業生を代表する同窓会長が、ともに新理事長の選出に加わることを拒絶したのである。
だが、二人が退出した後も、臨時理事会は続けられた。
そして瀧上氏を、新たな理事長に選出した。
学園は、その日のうちに瀧上氏の理事長就任を教職員に通知した。