世界遺産・下鴨神社(京都市左京区)境内に広がる「糺(ただす)の森」で、推定樹齢約450年の御神木が倒れた。樹木医による定期的な診断が実施され、支柱の設置など補強措置が行われていたが、自重に耐えかねて根元から折れてしまったという。
▶大地に根を張り、圧倒的な存在感を放ちながら、御神木は参拝者の祈りを受け止め、境内に悠然とたたずんできた。参拝者が御神木に手を合わせ、時代を超えて祈りを重ねることで、威厳が宿ってきたのだろうか。
▶糺の森は、豊かな自然と歴史的な神事が伝わる貴重な癒やしの空間として知られる。糺の森を散策して深呼吸すると、長い歴史を刻んできた生命の息吹や安らぎを感じることができる。御神木は多くの参拝者らに親しまれた文化財でもあり、倒れた御神木はお清めされて保存。新たな形で参拝者にメッセージを伝え続けることだろう。