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「自分は被爆2世、3世になると思う」

 終戦の年の8月6日には祖父が広島を訪れており、まだ幼かった父は爆心地から遠かったものの8月9日に長崎市内にいたことから、「自分は被爆2世、3世になると思う」と森保監督はメディアの取材に語ったこともある。

 2019年には日本サッカー協会の公式ホームページに〈サッカーができる日々に感謝〉と題した手記を寄せ、こう綴っている。

〈今の長崎や広島の町を見ると、日本人の力も感じます。僕自身も写真や映像でしか知ることはできませんでしたが、原爆が投下され、辺り一面は焼け野原になりました。まさに何もなくなってしまった状況から、今は町が綺麗によみがえっている〉

 街を復興させた日本人の力強さを感じたと強調しているのだ。

 野村氏が続ける。

「つまりは平和への感謝でしょう。平和だからこそ世界を舞台にサッカーができるという思いが強い。先人たちが築いてくれた場だという気持ちがあるから、先輩やOBたちにも敬意を払う男です。もちろん日本代表、その監督としてW杯で君が代を聞けば感極まるのは自然なことでしょうが、苦労した広島時代を知っていると、森保君の深い考えがより伝わってくるように感じます」

 世界の頂を目指す日本代表を率いるのは、誰よりも日の丸の重さを知る監督なのだ。

▼▼▼前編記事▼▼▼

【はじめから読む→】森保監督が「君が代」を口ずさみながら涙ぐむのは「日本人である喜びと誇りが湧き出てくる」思いから

※週刊ポスト2026年7月10日号

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