LGBTQ教えたことある教員1割、教科書に記載あっても 民間調査

植松佳香
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 LGBTQなど性的少数者や多様な性について、授業で教えた経験がある小中学校の教職員は約1割。そんな結果が、民間団体の調査で明らかになった。小中の保健体育や道徳の教科書にはLGBTQや多様な性に関する記載があるが、子どもたちに教えられていない可能性が浮かんだ。

 調査したのは、学校や企業にLGBTQへの理解を促す授業や講演をする認定NPO法人「ReBit」(東京)。2023年6月~2026年3月に、ReBitの出張授業を受けた幼稚園や小中高などの教職員、小学校高学年~大学生の子どもたちにアンケートを行った。有効回答は教職員が1793人、子どもたちが2万9592人。

 教職員調査では、小学校教職員の96.9%が就学前や小学校段階からLGBTQなどについて教える必要があると回答。一方で、使う教科書にその記載があるかを知っていたのは小学校で25.1%、中学校で33.7%。実際に授業で教えた経験があるのは小学校で11.3%、中学校で14.7%だった。

 また、過去3年間に勤務校の教職員による「性の多様性を尊重しない言動」を見聞きした教職員は58.6%に上る。内容は「女子は○○」「男子だから」など性別を理由に理想的な行動を示すなどの言動(49.4%)、LGBTQの人を笑いものにする言葉(20.0%)など。

 子どもたちへの調査では、出張授業を受ける前にLGBTQなどの言葉を知らなかった小学生が73.7%、中学生は43.5%だった。LGBTQなどを学び始める時期については、小学生の82.0%が「就学前や小学校段階からがよい」と回答した。

 友達からカミングアウトや相談を受けたことがある子どもたちは、小学生4.5%、中学生8.1%、高校生14.8%。一方で、相談できる場所や人を知らないと答えたのは、小学生78.2%、中学生79.0%、高校生76.5%に上った。

 2023年にはLGBT理解増進法が成立し、学校での理解促進などが努力義務とされているが、ReBit代表理事の薬師実芳さんは「3年経ったが、あまり変わっていないことが調査結果からも見て取れる」と指摘。子どもや教員への教育の機会を増やすため、学習指導要領教員養成課程、教職員研修の中で、LGBTQに関する学びを明確に位置づける必要性を訴えた。

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この記事を書いた人
植松佳香
東京社会部|教育担当
専門・関心分野
子ども、教育、労働、国際関係
  • 視点

    学校で講演や研修をしている立場ですが、私はむしろ教員が中途半端なことを教えなくて良いとすら思っています。 「教える」以前の問題として、教員自身がきちんと研修を受けないといけない状況だからです。 教員というのは、忙しい仕事です。 普段の業務

    2026年6月28日 15:00
  • commentatorHeader
    マライ・メントライン
    よろず物書き業・翻訳家
    視点

    これは教師の側にとって「LGBTQ側に立つ」的な何らかのリアル経験・疑似経験が無いと、生徒に説得力をもって教えにくいという現実があるような気もする。研修などでどうにかなる話なのか、引き続き注目したい。

    2026年6月28日 15:00

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